ウクライナ南部各地でロシア占領軍への反対集会続く
同州住民がソーシャルメディアに集会の様子をアップロードしている。
ベリスラウ(人口約1万2000人)では、中央広場に住民が集まり「ベリスラウはウクライナだ」とシュプレヒコールをあげた。集会参加者は、ウクライナ国旗や自作のプラカードを手にしている。
市民団体「ウクライナ有権者委員会」のヘルソン州代表を務めるビーリー氏は、同集会につき、「国歌を歌った。住民は、ベリスラウはウクライナだと叫んだ。ロシアの船やらロシアの兵についての呼びかけが行われ、どこに彼らが行くべきかが示された」と書き込んだ。
ニージニ・シロフロジ(人口約4500人)でも集会開催が報告された。
オレシュキ(人口約2万5000人)での集会は、リシチュク市長がフェイスブック・アカウントで報告した。市長は、「今日、数千人がオレシュキ市の集会に集まった。皆、『オレシュキはウクライナだ。プーチン、さようなら!』と叫んだ」と伝えた。
ホーラ・プリスタン(人口約1万4000人)では、市民が国歌を歌いながら行進する様子の動画が公開された。
州庁所在地であるヘルソン市でも連日集会が続いている。8日は、市民は、「ヘルソンはウクライナ」だとシュプレヒコールをあげながら、市内の通りを行進した。
なお、ウクライナ南部ヘルソン州は、2月24日のロシア軍の侵攻開始から数日後に制圧されている。ロシア兵が各地の店で略奪する姿の動画が伝えられている他、住民の殺害も報告されている。ヘルソン市長は、報道機関に対して人道回廊の設置を促すよう呼びかけている。
ヘルソン州行政府は、同州行政府庁舎は、ロシア占領軍が占拠したと報告。同時に、ヘルソン市庁舎では、同市の機能に関する活動を行う本部が設置されており、市庁舎にはウクライナ国旗が掲げられていると伝えた。
ロシア占領軍は、ヘルソン市に地雷設置を始めている。同時にヘルソン州では、各地でロシアによる占領への反対を表明する集会が開催されている。
ゼレンシキー大統領は、ヘルソン市を「英雄都市」と形容した。