捕虜ロシア軍人のキーウでの記者会見 「いずれロシア政府を転覆する」
7名のロシア軍人がキーウ(キエフ)市内のインターファクス・ウクライナ通信にて記者会見を行った。
7名は、ロシア軍の情報機関の軍人であり、兵器を沼地で失い、ロシアへ数日間かけて戻っていたところ、ウクライナの領土防衛部隊と遭遇し、短時間の戦闘の後、降伏を決めたという。
その内の1名、ウラジーミル・ラスカゾフ氏は、「軍事犯罪者としてここに来た」ことにつき、ウクライナ国民に対して謝罪すると述べた。
同氏は、「私たちがここで病院にいた時、私たちはロシア連邦の銃火器の砲撃を常に聞いていたし、病院や教育施設、幼稚園、医療施設に対して爆撃をしていた。重火器システム、多連装ロケットシステムによる果てしない弾幕攻撃が行われていた」と発言した。
セルゲイ・ガルキン氏は、ロシア政権幹部に「このテロ行為を」止めるように呼びかけた。同氏は、「私たちの政権は、あたかもここで民間人を救わなければならないと行っていた。ロシアの軍人たちに、武器を置くように言いたい。ここには戦争を望んでいない平和な住民がいるだけだ。また、自分たちの総司令官にも、ウクライナにテロ行為で影響力を行使することをやめるように言いたい」と発言した。
セルゲイ・ブラシコ氏は、ウクライナではロシアの侵略の結果、民間人が死んでいることを確信したとし、ロシア政権幹部に対して、「人々をここへ送る」ことを止めるよう呼びかけた。同氏は、「私たちの首脳陣が人々をここへ送ること、何の罪もないウクライナの民間人を爆撃し、殺すことを止めるように言いたい。国の首脳陣が速やかに戦争を止めるように伝えて欲しい」と発言した。
マクシム・チェルニク氏は、「ウクライナの人々に最大限の謝罪」を表明した他、ロシア政権幹部に対して、国家転覆の可能性を指摘した。同氏は、「私たちは、ここにはファシストも、ウクライナの民の抑圧も何もないことを理解した。機関の同僚が私の声を聞いてくれることを望む。武器を置くんだ。私たちは、平和な人々を相手に戦っている。最高司令官にはこう言いたい。私たちのような人がここにはたくさんいる。遅かれ早かれ、彼らは家に戻り、人々は忍耐を失い、武器を取るであろう。自国の青年を騙して、砲弾の餌食として投入するような政府を転覆するために」と発言した。
この7名の捕虜の内数名は、ロシア軍第15独立自動車化狙撃旅団の軍人。同旅団は、2014年のクリミアやルハンシク州一部地域の占領に参加している他、シリアにおけるロシアの軍事作戦にも加わっている。