ウクライナ外務省、イタリアが和平計画案を作成したことを認める
ウクルインフォルム
ウクライナ外務省のニコレンコ報道官は20日、イタリア政府がロシアの対ウクライナ戦争を停止するための提案を作成したとし、現在ウクライナ側がそれを分析しているところだと伝えた。
ニコレンコ報道官がウクルインフォルムにコメントした。
ニコレンコ氏は、「イタリア側は確かにロシア・ウクライナ戦争の終結手段のビジョンを共有した。その提案は現在分析されている」と述べた。
また同氏は、ウクライナはイタリアの欧州連合(EU)内と二国間でのサポートを高く評価しており、ウクライナ領土と欧州内における平和の回復に役立ついかなる国際的努力も歓迎すると強調した。
他方で同氏は、「同時に、いかなる政治的決定もウクライナの国際的に認められた国境内での主権と領土一体性への尊重に基づいていなければならない」とも発言した。
これに先立ち、イタリアのディ・マイオ外相が、ロシアの対ウクライナ戦争の終結計画を作成し、グテーレス国連事務総長とG7のその他の国々に渡したと報じられていた。同計画には、(1)停戦と国連監視の下での前線の非軍事化、(2)ウクライナのEU加盟を定めつつも、北大西洋条約機構(NATO)加盟を想定しない、ウクライナの地位についての協議、(3)ウクライナとロシアの間のクリミアとドンバスに関する二国間合意。特に「係争地」が自らの安全を独自に保障する権利を持つ完全な自治を有すことになるが、主権はウクライナ政府に属すことになる、(4)軍縮・軍備管理、紛争防止、信頼向上方策を含む欧州における平和と安全の他者間合意の締結、という4つの要素で構成されているという。