マリウポリでロシアに拘束されていた救急医療士のタイラ氏解放=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領が動画メッセージで報告した。
ゼレンシキー氏は、「拘束からタイラこと、ウクライナの救急医療士のユリヤ・パイェウシカ氏を解放することができた。タイラはもう家にいる」と発言した。
またゼレンシキー氏は、タイラ氏解放プロセスに関わった全ての人に謝意を伝え、またウクライナは自国民全員の解放に向けた作業を続けると発言した。
なお、「タイラ」ことユリヤ・パイェウシカ氏は、活発なボランティア活動で有名な救急医療士であり、8年間にわたり、東部ドンバス地方で軍人や民間人の救助をしていた人物。
タイラ氏は、合気道のコーチもしており、デザイナーでもある。2月24日のロシアの全面的侵攻が始まってからマリウポリで救急医療士としての活動をしていたが、3月16日にロシア側に拘束された。同氏は、「タイラの天使たち」という名前で住民避難のためのチームを作って活動していた。国防省系メディアの「アルミヤインフォルム」の情報によれば、2019年時点ですでにタイラ氏は500人以上の軍人の命を救っていたという。
タイラ氏はマリウポリでの活動時、ロシア側に拘束されるまでヘッドバンドに装着したカメラにより現地の様子を写していた。タイラ氏が写した当時のマリウポリの映像はAP通信が報じていた。
A celebrated Ukrainian medic strapped on a body camera to record her time in Mariupol and give the world a firsthand look at the city’s unfolding horror.
— The Associated Press (@AP) May 19, 2022
Then Russian forces took her captive. https://t.co/K3Eb9arY3f pic.twitter.com/4CBIrcbDUz