露軍、２８日朝にウクライナ北部にミサイル攻撃＝各地情勢

ニェビトウ長官がテレグラム・チャンネルにて伝えた。

ニェビトウ氏は、「キーウ州にミサイル攻撃があった。今朝、敵は、ヴィシュホロド地区のインフラ施設の１つを攻撃した。現場には警察官、国家非常事態庁職員、その他緊急対応班が活動している。法執行機関職員が空襲の被害を確認している。現時点で、負傷者や死者の情報はない」と報告した。

北部チェルニヒウ州のチャウス州軍行政府長官は、同州へのロシア軍のミサイル攻撃につき、テレグラム・チャンネルにて、「５時過ぎに、ベラルーシ領から大量のミサイル発射があった。暫定で、ホンチャリウシケ近くに着弾したとの情報あり。ウクライナの防空システムも稼働」と書き込んだ。

さらにチャウス氏は、別の投稿にて、「今日、私たちは皆、非常に早く起きた。その寝起きは、非常に警告的だった。爆発や飛来が聞こえたのだ。今日、チェルニヒウ州へ１０弾以上の飛来があった。現在、安全保障の観点から、どこだったのかについては言わない。犠牲者と破壊の情報は確認中だ」と伝えた。

同時に同氏は、多くの住民が、敵の地上作戦の第２段階が始まった可能性に関心を持っているとしつつ、同時に７時１２分時点で国境の状況はコントロールされており、越境砲撃は過去数か月と同程度であり、国境警備隊が国境の状況をコントロールしていると指摘した。

同氏は、チェルニヒウ州住民、特に北部自治体の住民に対して、森への訪問禁止を無視しないように呼びかけ、「それはとても重要だ。なぜなら、命と健康にとってのリスクがあるからだ。敵が私たちのところをもう一度訪れると決めた時に備えて、私たちもまた敵を迎える準備をしているのだ（編集注：地雷などが設置されていることを意味すると思われる）。そのため、森は訪問しないでくれ」と強調した。

その他、２８日８時時点の各軍行政府の情報をもとにした報告書の概要は以下のとおり。

ミコライウ州（南部）：今朝、ミコライウ市にて大量のミサイル攻撃あり。暫定的に、３つのミサイルがコラベリニー地区の学校を破壊。１名負傷。また、弾薬と破片の着弾で、ヨットクラブ、農業企業の倉庫、経済施設が損傷した。昨晩、リマニ村への敵砲撃で住宅３軒と電線が破壊・損傷。犠牲者なし。昨晩、シローケ共同体シローケ村への砲撃で道、住宅が損傷。犠牲者なし。朝、シローケ共同体全体に対する砲撃があり、民間建物、自治体の外へと着弾あり。犠牲者・破壊情報確認中。

スーミ州（北部）：２７日、ロシア軍はショストカ地区を砲撃。夜、セレディノ＝ブド共同体へ迫撃砲で１０発砲撃。犠牲者・破壊なし。夜間と朝、エスマン共同体、ユナキウカ共同体へ「グラート」による砲撃あり。犠牲者・破壊なし。

ドニプロペトロウシク州（南部）：ロシア軍はクリヴィー・リフ地区のゼレノドリシク共同体とアポストロヴェ共同体を砲撃。多連装ロケットシステム「ウラガン」と榴弾砲が用いられた。住宅と経済施設の破壊あり。犠牲者なし。

ハルキウ州（東部）：夜間ロシア軍はハルキウ市のネミシュリャンシキー地区とキーウシキー地区へミサイル攻撃実施。産業施設と民間住宅が損傷、火災発生。犠牲者なし。今朝、敵はチュフイウ市へ集中的な砲撃を実施。民間家屋、経済施設が損傷。集合住宅に着弾し、火災発生。犠牲者は暫定情報ではなし。敵は過去２４時間、ハルキウ地区、ボホドゥヒウ地区、ペルヴォマイシク地区を砲撃。チュフイウ地区では昨晩、砲撃の結果、重要インフラ施設が損傷。ハルキウ地区では、ツィルキニに対して夜中集中的砲撃が行われ、火災が７件発生。民間住宅と経済施設が損傷。ボホドゥヒウ地区では砲撃の結果小麦畑が炎上した。

ルハンシク州（東部）：ロシア軍は、空からのみで少なくとも４回攻撃を実施し、ミサイルが２発だけ目標に当たった。自治体は、４回迫撃砲で砲撃。現時点で敵の７回の襲撃中６回を撃退。内４回では、ロシア軍は戦車を使った強襲実施。

ドネツィク州（東部）：過去２４時間、ソレダール、アウジーウカ、バフムート、シヴェルシク、ヴェセレ、オピートネ、ペルヴォマイシケ、ピウニチネ、ホストレ、ビルバシウカへの砲撃あり。民間住宅１８軒、集合住宅５軒、国営企業「アルテムシリ」敷地が損傷。今朝５時、敵はトレツィクをミサイル攻撃。ミサイルは、集合住宅に着弾、２つの階が破壊された。犠牲者情報確認中。過去２４時間で、ドネツィク州では住民が５名死亡、８名負傷。

ヘルソン州（南部）：概況は緊迫。アントニウシキー橋への着弾の結果、ロシア侵略者たちは同橋の利用を完全に禁止し、船での航路開設とカホウカ水力発電所を通じた移動の可能性を発表した。

その他の地域は相対的に平穏だった。