ゼレンシキー宇大統領、動員されたロシア国民にウクライナ軍への投降を呼びかけ
ゼレンシキー宇大統領が同日夜の動画メッセージの際にロシア国民向けにロシア語で発言した。
ゼレンシキー氏は、「召集令状を受け取らないことの方が、他者の大地で戦争犯罪者として死ぬより良い。その犯罪的動員から逃げる方が、手足を失い、その後裁判所で侵略戦争参加者として裁かれるより良い。ウクライナ側に投降して捕まる方が、私たちの武器での攻撃で死ぬより良い。私たちの完全に正義のある攻撃によって。というのも、ウクライナはこの戦争で自衛をしているからだ」と発言した。
さらに同氏は、ロシアにて発表された「動員(мобилизация)」がすぐに一字変えられ「強制埋葬(могилизация)」と呼ばれるようになったのは偶然ではないと述べた。
同氏は、ロシア政権は自国民を死に向かって送っていることをよく理解しているのであり、ロシアの指揮官たちは自国民の命のことは心配していない、彼らに必要なのは死者、負傷者、逃亡者、投降者が出た時の空白を埋めることだけだと指摘した。
またゼレンシキー氏は、ロシア国民にとって、今は人生が終わるか否かの重要な瞬間だと発言しつつ、投降した場合には、ウクライナは3つのことを保証すると発言した。同氏は、3つの保証につき「1つ目は、あなた方はあらゆる条約にしたがって文明的に扱われるということだ。2つ目は、誰もあなた方がどのような状況で投降したかの状況を知ることはなく、ロシアの誰もあなたの投降が自発的なものだったことを知ることはないということだ。そして、3つ目は、あなた方がロシアに戻ることを恐れ、交換対象になりたくないのであれば、私たちがそれを保障する手段を見つけるということだ」と発言した。
その他同氏は、ウクライナ人が自らの命、子供、自由という最も輝かしいものを守っているのに対して、ロシアは悪をもたらしていると指摘した。そして、「ウクライナは自らの勝利のためにあらゆることを行う。そして、ロシア国民一人一人が、占領者のどんな卑怯な行為も役には立たないことを理解すべきである」と発言した。
写真:大統領府