ロシア軍、ウクライナ東部ハルキウ州砲撃 60歳住民が死亡=各地被害
シニェフボウ・ハルキウ州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルで伝えた。
シニェフボウ氏は、「敵がハルキウ州へと再びミサイル攻撃を行っている。クプヤンシク地区シェウチェンコヴェ町の市場に対してのミサイル攻撃が確認された(暫定情報では、S-300によるもの)」と伝えた。
その後同氏は、シェウチェンコヴェでは、60歳の女性が死亡、他に13歳の児童を含む、7名の住民が負傷したと報告した。
東部ドネツィク州では、キリレンコ同州軍行政府長官が、テレグラム・チャンネルにて、ロシア軍は9日未明に前線複数地点を砲撃し、民間人1名が負傷したと伝えた。
キリレンコ氏は、「夜間、ロシア軍は、前線の複数地点を砲撃した。(中略)ホルリウカ方面ではソレダール共同体パラスコヴィーウカにて1名が負傷、3軒の建物が損傷した。ソレダールは、過去24時間で10件の砲撃を受けており、店が損傷。また、チャシウ・ヤル共同体近郊への砲撃もあったが犠牲者は出ていない」と書き込んだ。
また同氏は、ヴォルノヴァハ方面では、ヴフレダル、ヴォージャネ周辺、プレチスチウカ周辺、ボホヤウレンカ周辺で断続的な火砲砲撃が確認されていると伝えた。
同氏は、リシチャンシク方面では、過去24時間、シヴェルシク、セレブリャンカ、シヴェルシク共同体、トルシケ、ザリチュネで攻撃が確認されたとしつつ、犠牲者は出ていないと伝えた。
北部スーミ州では、8日、ジヴィツィキー同州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて、ロシア領から同州への攻撃の継続を報告した。
ジヴィツィキー氏は、「ロシア人は今日、ミロピッリャ村を榴弾砲で砲撃した。自走榴弾砲発射の飛来が20発あり、建物が5軒と地元牧場が損傷した」と伝えた。
その他、各地軍行政府の9日9時時点の情報をもとにした報告書の概要以下のとおり。
チェルニヒウ州(北部):敵は過去24時間にノウホロド=シヴェルシク地区を迫撃砲と榴弾砲で2回砲撃。また、無人機による弾薬投下が確認。車両1台が損傷。
スーミ州(北部):9日未明、ロシア軍は、ズノブ=ノウホロツィケ共同体の南東部を、おそらく自走榴弾砲で砲撃。17回の攻撃確認。また、8日夜、セレディノ=ブダ共同体とエスマン共同体でも砲撃が確認された。過去24時間、スーミ州へは、ロシア軍の攻撃が144回確認されている。
ザポリッジャ州(南部):過去24時間、ロシア軍は、オリヒウ、フリャイポレ、ドロジュニャンカ、マリニウカ、ノヴォアンドリーウカ、ルヒウシケ、シチェルバキ、カムヤンシケ、マリ・シチェルバキ、ステポヴェ、ザリジュニチュネ、オリヒウシケ、ノヴォダニリウカ、チャリウネ、マフダリニウカ、マラ・トクマチュカ、ビロヒルヤ、ステポヴェ、プラウニの民間インフラを砲撃。住宅やインフラ施設に破壊あり。
ドニプロペトロウシク州(南部):ロシア軍は9日未明にニコポリ地区を榴弾砲で砲撃。チェルヴォノフリホリウカ近郊とマルハネツ共同体に着弾あり。
ハルキウ州(東部):スロボダ方面では、スタリツャ、チュフニウカ、ミロヴェ、コロジャズネ、ノヴォムリンシクへの迫撃砲・榴弾砲による砲撃確認。クプヤンシク方面では、戦車と榴弾砲にてドヴォリチュナ、ペルショトラウネヴェ、イヴァニウカ、クロフマリネへの砲撃あり。クプヤンシクでは、経済施設が損傷。チュフイウ地区ヴォウチャンシキ・フトリでは、民家が破壊され、大規模火災が発生。
ルハンシク州(東部):クプヤンシク方面にて戦車と榴弾砲によりステリマヒウカとムヤソジャリウカが砲撃を受けた。リマン方面では、敵はマキーウカ、プロシチャンカ、ネウシケ、クジミネ、チェルヴォノポピウカ、ジブロヴァへの砲撃あり。
ドネツィク州(東部):9日未明、シヴェルシク共同体セレブリャンカ、シヴェルシク市はじめ前線で砲撃が続いた。また、ズヴァニウカ共同体、マルインカ共同体、オチェレティネ共同体の近郊でも砲撃あり。その他緊迫した状況なのは、トレツィク、アウジーウカ、バフムート。過去24時間、砲撃を受けたのは、アウジーウカ、バフムート、カルリウカ、トレツィク、ソレダール、クラホヴェ、ヴォウチャンカ、クラヒウカ、コスチャンティニウカ、クラマトルシク。
ミコライウ州(南部):敵は8日日中、オチャキウ共同体を砲撃。犠牲者なし。
ヘルソン州(南部):ロシア軍は、ドニプロ右岸の自治体を砲撃。多連装ロケットシステムの砲撃がヘルソン市に着弾、タウリーシキー小地区が攻撃された。ロシア軍は、焼夷弾を使用。犠牲者なし。ヘルソン州全体では、過去24時間でロシア軍攻撃により3名が負傷。ヴェリカオレクサンドリウカでは、地雷で住民1名が足を負傷し、病院へ搬送された。