対ウクライナ戦争でのロシアの死傷者は20万人=米紙
ウクルインフォルム
米ニューヨークタイムズ紙は、ロシアはウクライナへの全面的侵攻開始から、すでに約20万人の死傷者を出していると報じた。
ニューヨークタイムズ紙が米国や欧州の政府関係者の評価をもとにロシアの戦術に関する分析記事を掲載した。
記事では、米高官がロシアの死傷者の数が20万人に近いと信じていると指摘したことを伝えた上で、「この犠牲者数は、わずか11か月の間に、20年間のアフガニスタン戦争でのアメリカ人の犠牲者の8倍になる」と説明されている。
特にロシアは、バフムートとソレダールで多大な兵力を失ったという。
同時に、専門家たちは、死者数はプーチン露大統領にとっての抑制要因ではないと指摘している。記事では、米政府関係者は、彼(プーチン)はウクライナで数十万人の死傷者を出しても耐えられると信じているとしつつ、ただし、より多くの犠牲者が出れば、彼の政治的支持を弱めるかもしれないとも指摘している。
また、専門家たちは、ロシア軍とロシアの軍事戦術には供給に「無数の問題」があると指摘している。ロシア軍人には火砲と弾薬が足りず、その不足を司令部は、囚人を砲弾の餌食として使用することで補填しているのだという。
ロシアはこれまでも長らく人々を消耗品とみなして投入してきたとし、それは特に第二次世界大戦で顕著だったと書かれている。
なお、ウクライナは、ロシアの兵力を概算でこれまでに12万9000人殲滅したと発表している。