ゼレンシキー大統領、ロシア側に銃殺されたウクライナ軍人に最高位の勲章授与
ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージで伝えた。
ゼレンシキー氏は、「今日、私はオレクサンドル・マツィイェウシキー氏に『ウクライナの英雄』の称号を授与した。ウクライナ人皆が知ることになる兵士、人間だ。人々が永遠に記憶する人だ。彼の勇敢さと、ウクライナへの確信、『ウクライナに栄光あれ』との言葉によってだ。英雄に栄光あれ! 英雄たちに栄光あれ! ウクライナに栄光あれ!」と発言した。
また同日、ウクライナの保安庁(SBU)は、テレグラム・チャンネルにて、同庁捜査官が、ロシア側に銃殺されたウクライナ軍人は、チェルニヒウ州第119独立領土防衛旅団第163大隊の狙撃手、オレクサンドル・マツィイェウシキー氏であると特定したと発表した。
SBUは、同氏の親族や同僚とのやり取りや写真・動画の確認を含む包括的捜査によって、最終的に人物を特定したと伝えた。
発表にはまた、「彼は真の英雄であり、死を前にしても、ウクライナの性格と不屈の精神を世界中に示したのだ。このような防衛者が私たちの大地を守っているのであり、つまり、敵は確実に打ち砕かれる。なぜなら、ウクライナの大勝利は、オレクサンドル・マツィイェウシキー氏のような人々の英雄的行動によってできあがるからだ」と書かれている。
なお、マツィイェウシキー氏は、2022年3月に徴兵されたのだという。同氏は、同年12月末に東部ドネツィク州クラスナ・ホラ付近で行方不明になったとみなされていた。
SBUは、マツィイェウシキー氏が銃殺されたのは2022年12月30日であることを明らかにしたという。彼の遺体は2023年2月に返還されたとのこと。
現在SBUは、今回の銃殺を実行したロシア連邦軍人の特定のための作業を行っているとし、武力紛争法違反(ウクライナ刑法典第438条)に従った捜査が行われていると伝えた。
これに先立ち、3月6日、ソーシャルメディアにて、捕虜と見られる無防備・無抵抗のウクライナ軍人が「ウクライナに栄光あれ」と述べた直後にロシア占領者により銃殺される動画が拡散されていた。