露攻撃で破壊されたオデーサのヨットスクールの学長「ボートは1隻1万5000ユーロする」
写真
ウクルインフォルム
17日未明のロシア軍によるウクライナ南部オデーサ攻撃の際に、児童が利用するヨットスクールの建物とボートが破壊された。
被害現場をウクルインフォルムの記者が取材した。
第13帆船児童若者スポーツ学校のヴヤチェスラウ・クラウチェンコ学長は、攻撃の際に同校の建物が破壊されたと伝えた。
クラウチェンコ学長は、「学校には6歳から18歳までの150人の児童が通っていた。最近は沖に出る授業はなく、私たちは、ウクライナの別の場所や、国外に出て活動していた。ここ、オデーサでは、インストラクターやボート専門家が集まり、今後の計画を作っていた学校の事務拠点があった。現在学校は壊されてしまった」と発言した。
写真:ニーナ・リャショノク/ウクルインフォルム
同氏はまた、学校が再建できるかどうかはわからないとし、専門家が回答することになると伝えた。
さらに同氏は、建物以外にヨットやボートも損傷したとし、ボートは一隻3000ユーロから1万5000ユーロするもので、「多額であり、生徒の親やスポンサーやオデーサ市議会が私たちのために集めてくれたお金だ」と発言した。
同氏は、同学校はウクライナだけでなく世界でも知られているとし、同校出身者のアリーナ・シャポヴァロヴァ氏が数か月前に世界大会で優勝したと伝えた。
ウクライナ軍南部司令部「ピウデン」のフメニューク合同調整報道センター長は、同学校は、撃墜された無人機が着弾したのだとし、同日未明にウクライナ南部に向けて発射された自爆型無人機は全6機撃墜されていると説明した。
フメニューク氏は、「沿岸が砲撃の優先課題だったのは明白だ。なぜなら、沿岸には港湾インフラ含め、敵が攻撃し得る多くの施設があるからだ」と述べた。
また、同氏は、海上の天候が悪かったことが同日の無人機発射数に影響したかもしれないと発言した。