
ゼレンシキー宇大統領、部分的停戦は米国による声明公開時点で発効すべきと発言
ゼレンシキー大統領が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私には、それら全てがどのように実施されるかということについて疑問がある。当然、私たちの代表団が戻ってきたら、私はさらなる詳細を聞きたい。今日の時点で言われているのはこうだ。(編集注:ウメロウ宇)国防相が米国側に、いつそれは発効し得るのかと質問した。彼らは、米国側が声明を公式に出したら、もうその声明の決定の履行の始まりとなり得ると考えている」と発言した。
また同氏は、ロシアに対する信頼はないと強調した。
同氏はその際、「その点でロシアに対する信頼はないのだが、私は、私たちは建設的であろうと思っており、(中略)ウクライナ・米国協議の合意の履行に関する自分たちの仕事をしていく」と発言した。
ウクルインフォルムの記者が、確認のために、本当に米国の声明が公表されたら部分的停戦が発効しており、発効のために追加的な文書への署名は必要ないのかと質問すると、ゼレンシキー氏は、「私たちのチームは、そのことを米国側に質問したところ、彼らは『ええ、私たちは公式なワシントン(編集注:米政権)からのシグナルを待っているが、しかし、私たちは、ワシントンが、1項目だけに差異のある2つの声明を正式に出したら、エネルギー停戦は発効すべきだと思っている』と言ったのだ」と伝えた。
記者会見時、ゼレンシキー氏は、今回の部分的停戦は、海の停戦とエネルギー施設と民間インフラへの攻撃停止であるべきだと発言した。
そして同氏は、「何よりも、私たちは、海の停戦と自由な航行があり得ることに合意した」と述べ、米国側とは別途、インフラ、とりわけ港湾インフラについても話し合ったと伝えた。
また同氏は、「第2項目は、エネルギーシステムへは攻撃してはならないというものだ」と発言した。
さらに同氏は、ウクライナ側は米国側に戦略的意味を持つ施設のリストを手交したと発言した。
これに先立ち、ホワイトハウスは、米国とウクライナが黒海における安全な航行、武力行使の排除、軍事目的のための商業船舶の使用を防止することで合意したと発表していた。同時にホワイトハウスは同日、米露間政権代表団協議の結果としても、今次の米宇間の発表と類似の内容の合意を発表していた。