
ウクライナに拘束された2名の中国人兵、被拘束者交換への希望を表明
両名がウクルインフォルムでの記者会見時に発言した。なお、記者会見冒頭では、主催した保安庁(SBU)関係者により今回の記者会見は両名の同意を得て開催するものだと説明があった。
王氏は、「私たちは交換への準備があり、中国、祖国へ戻りたいと思っている」と発言した。
また両名は、過去に中国政権の国家機関に属していたことはなく、軍にも仕えておらず、ソーシャルメディア常の宣伝を見てロシア軍と契約を結んだと発言した。

ウクルインフォルムで記者会見を行う中国国籍の捕虜2名 写真:ヴォロディーミル・タラソウ/ウクルインフォルム
王氏は、「快手やTikTokのような」中国のSNSには、類似の宣伝内容を広めているブロガーがいる」と発言した。
記者から、ロシア軍では拘束された際にどのように振る舞うべきかという指示があったかと聞かれると、張氏は、そのような指示はなかったが、全ての外国籍者には、「拘束されたとても残酷な死を迎える」おそれがあるとほのめかされたと伝えた。 なお、記者会見時、SBUのデフチャレンコ報道官は、両名は拘束されてから、然るべき待遇を受けていると発言した。 その際デフチャレンコ氏は、「2名の外国人には緊急支援が施された後、必要な捜査・手続き行為実施のためにSBUに移送された。彼らはキーウへ運ばれた。ここで彼らは、捕虜の拘束と扱いに関するジュネーブ条約の全ての要件に沿った然るべき条件下で拘束されている。この記者会見は被拘束者本人の同意を得て開催されているものであることを強調したい。それは、国際法の要件合致するものだ」と発言した。 また同氏は、同日SBUの捜査官はすでに尋問を行ったとし、両名は、関連契約に署名することでロシア軍に加わったと述べることができると伝えた。 記者会見時、両名は、前線に到着してからすぐに拘束されたとし、ウクライナ軍人は殺していないと主張した。 さらに両名は、自分の親族は自分たちが拘束されたことを知らないとし、現時点では国際赤十字委員会やその他の国際人道機関の代表者は面会に訪れていないと発言した。