ポロシェンコ前宇大統領、ウクライナへ帰国 裁判所へ出廷
ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ポロシェンコ氏は同日朝、キーウ市内の国際空港に到着。空港に集まった支持者を前に演説を行った。
ポロシェンコ氏はその後、自身に対して発表された国家反逆罪・テロ組織活動幇助罪容疑に関連し、裁判期間の予防措置選択審理が行われる市内のペチェルシキー地区裁判所へ移動した。同裁判所前には約200人の支持者が集まり、「キーウはポロシェンコ氏とともにある」「私たちは民主主義が必要だ」「ありがとう」などと書かれたプラカードを掲げた。また、欧州連帯党の政党の旗も多く見られた。
ペチェルシキー地区裁判所に到着したポロシェンコ氏 写真:ユリヤ・オウシャンニコヴァ/ウクルインフォルム
同日、ウクライナの国家捜査局のテチャーナ・サプヤン広報官が記者会見を行い、ポロシェンコ氏に関する刑事捜査に政治的動機はないと発言した。同氏は「政治は政治家に任せ、事実は捜査官が扱う」と発言した。
現在、ペチェルシキー地区裁判所にて、ポロシェンコ氏に対する未決囚予防措置の選択審理が行われている。
法廷のポロシェンコ氏 写真:イェウヘン・コテンコ/ウクルインフォルム
これに先立ち、2021年12月20日、国家捜査局は、ポロシェンコ氏に対して、国家反逆罪とテロ組織活動幇助の容疑を伝達していた。国家捜査局は、ポロシェンコ氏は、ロシア代表者をはじめとする複数人物との事前談合を通じて、テロ組織『LPR』と『DPR』の活動を幇助した容疑がかけられていると伝えた。また、保安庁(SBU)は同日、ポロシェンコ氏は、南アフリカ共和国からの石炭供給契約を破棄し、ドネツィク・ルハンシク両州一部地域代表者との間で石炭供給契約を結んだことで容疑をかけられていると発表していた。
1月6日、ペチェルシキー地区裁判所は、ポロシェンコ氏の資産を凍結する判決を下している。