ロシア占領下南部メリトポリでロシア占領軍、記者4名を拉致 協力要請
ウクルインフォルム
ロシアが占領するウクライナ南部メリトポリにて、21日朝、記者4名が自宅から拉致された。
ウクライナ記者組合がテレグラム・チャンネルにて報告した。
報告には、3月21日、MVホールディングの記者、ミハイロ・クモク、イェウヘン・ボリャン、ユリヤ・オリホウシカ、リュボウ・チャイカのもとへ武装した人物が訪れ、彼らを連れ出し不明の方向へ連れ去ったと書かれている。
この拉致事件について伝えたのは、ザポリッジャの記者であり、「産業ザポリッジャ」の記者をしているカテリーナ・ダニリナ=ラヴォチコ氏。また、ミハイロ・クモク氏の子供であるテチャーナさんもソーシャルメディアで父親の拉致について報告した。
MVホールディングのメドヴィジ編集長は、記者組合に対して、自社の記者の拉致を認めた。武装した人物たちは、朝6時にまずオリホウシカ氏とチャイカ氏のところへ、その後他の記者のところに来たという。
メドヴィジ氏は、「1週間前に、私は呼び出され、彼ら(編集注:ロシア軍)をサポートするよう提案された。彼らは編集部に勝手に入ってきて、家宅捜索を行った。彼らは、私たちが忠誠を誓い、サポートすることを望んでいる。私は、同意しなかった。その後、私たちは別れた」と発言した。
なお、その後、21日11時、拉致された4名の内3名は、ロシア侵略軍と協力しなければいけないと言われた後に解放されそうだが、残りのクモク氏の行方は今も不明のままだという。
記者組合は、メリトポリ市の記者たちとの連帯を表明し、ロシアの報道関係者に対する戦争犯罪の事実は全て、欧州や世界の記者連合に報告していると伝えた。