「ウクライナで行われた犯罪は国際刑事裁判所の管轄」=カーンICC検察官
ICCのツイッター・アカウントとウクライナの検事総局のフェイスブック・アカウントにてそれぞれ発表された。
ICCによれば、カーン氏は、「ウクライナは犯罪現場だ。私たちがここ(編集注:ブチャ)にいるのは、ICC管轄となる犯罪が行われたからだ。私たちは、真実を得るために、戦争の霧に穴を開けねばならない」と発言した。
📢 Prosecutor #KarimAAKhanQC on visit to #Bucha: “#Ukraine is a crime scene. We’re here because we have reasonable grounds to believe that crimes within the jurisdiction of the #ICC are being committed. We have to pierce the fog of war to get to the #truth.” #JusticeMatters pic.twitter.com/oqaAJYAgAa
— Int'l Criminal Court (@IntlCrimCourt) April 13, 2022
カーン氏は13日、ヴェネジクトヴァ検事総長とともに、市民が乗って逃げようとしたが、ロシア軍によって銃撃された自動車、7名のウクライナ人が殺された拷問現場を訪れた。
また14日には、カーン氏とヴェネジクトヴァ氏の共同記者会見が行われた。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
カーン氏は、捜査は透明で偏見なく、法の規範に基づいて行われると述べ、「紛争の全ての当事者がローマ規程を遵守せねばならない。私は、法正義は、動員され、ウクライナの側でもロシアの側でもなく、規範と人道の法原則の側で機能せねばならないことを強調する」と発言した。
さらにカーン氏は、ロシアとの間で契約を結べるようにあらゆる努力を行うと発言した。また、ウクライナの法執行機関との緊密な協力を続けていくとも述べた。
同氏は、前日に専門家グループがブチャとボロジャンカにて、犯罪実行現場を訪れたと述べ、「私たちは、その犯罪が現実のものであり、フェイクではないことを目にしている」と発言した。
同時に同氏は、新たな犯罪実行の情報が入ってきているとも述べ、「私たちの課題は、それらの発表の信憑性を確認し、専門的観点から評価することだ」と述べ、「証拠は自ら話すものだ」と指摘した。
これに先立ち、3月2日、ICCは、42か国の要請に応じて、ウクライナへのロシア連邦の侵略の結果として生じている戦争犯罪の捜査の開始を発表していた。
トップ写真:政府ポータルサイト