イジュームでのロシア占領政権に殺された人々の遺体検死続く
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ウクルインフォルム
ロシア軍から解放されたウクライナ東部ハルキウ州イジューム近郊では、大量埋葬地での遺体の検死が続いている。
ロシアによるウクライナ国民に対する犯罪のさらなる証拠となっている場所をウクルインフォルムのフォトグラファーが訪れた。
19日夜の時点で、国家警察の専門家たちは、この地ですでに146名の犠牲者の遺体の検死を終えている。また、地雷による負傷、爆発物の破片、鋭利な物で刺された傷跡の見られる遺体もあったという。
シニェフボウ・ハルキウ州軍行政府長官の発表では、検死された遺体の大半は民間人で、内2名が児童だったという。遺体には、暴力を受けた跡のあるもの、腕が縛られているもの、拷問の跡があるものがある。
マルチェンコ・イジューム市長によれば、ロシア軍の砲撃や被占領時拷問の犠牲者の発掘は、埋葬数が非常に多いことから、さらに約2週間はかかるだろうと述べている。
遺体は、死因の確定のための法医学的検査を行うためにハルキウ市へ移送されることになっている。
イジュームの一時的占領は2022年3月7日から9月10日まで続いた。ロシア占領勢力は、町と周辺へと大規模な砲撃を行い、地元住民を殺害したり、拷問したりしていたことが明らかとなってきている。
写真:ヴヤチェスラウ・マジイェウシキー/ウクルインフォルム