ウクライナ保安庁、モスクワ総主教系のウクライナ正教会の施設を捜索

ウクライナ保安庁、モスクワ総主教系のウクライナ正教会の施設を捜索

写真
ウクルインフォルム
ウクライナ保安庁(SBU)は2日、ジトーミル州、リウネ州、ザカルパッチャ州のウクライナ正教会(モスクワ総主教系)の施設にて、防諜方策を実施していると発表した。

SBUがテレグラム・チャンネルにて伝えた

発表には、ザカルパッチャ州の施設1か所、ジトーミル州の施設3か所、リウネ州の施設6か所にて同方策が実施されていると書かれている。

防諜方策は警察と国家警護隊と共同で、ロシア特殊機関のウクライナ国内での工作活動への対抗を行うSBUの活動の一環で行われているものだと説明されている。

また、ロシア軍の武力侵略を受けて、今回の方策は、「ロシアの世界」の媒介場所として宗教コミュニティが利用されることを不可能とし、挑発・テロから住民を守ることも目的にしたものだと書かれている。

方策では、協会関係者の直接参加を得た上で、法執行機関が違法活動や国家主権への損害に関わっている可能性のある人物や、禁止された物品の摘発を目的とした敷地内の視察(ホテル型施設含む)を行っているという。

これに先立ち、ウクライナのゼレンシキー大統領は1日、同日開催された国家安全保障国防会議(NSDC)会合にて、侵略国ロシアと繋がりのある宗教集団の問題が審議されたと発表していた

ゼレンシキー氏はその際、NSDCが閣僚会議(内閣)に対して、最高会議(国会)に、ウクライナにてロシアにある影響力の中心と結びついている宗教団体の活動を不可能とする法案を提出するよう指示したことを伝えた他、国家民族政策・信仰の自由庁に対して、ウクライナ正教会の管理憲章におけるモスクワ総主教庁(編集注:ロシア正教会)との教会法上の繋がりの有無について宗教学的専門調査の実施を保障するよう指示したと発言していた。

また保安庁(SBU)は最近、ウクライナ各地のウクライナ正教会(モスクワ総主教庁系を名乗っていた方)の主教区で家宅捜索を実施しており、関係者からロシア国籍、親露的書籍、多額の現金を摘発している。

SBUは1日、キーウ・ペチェルシク大修道院の聖職者がロシア連邦のイデオロギーである「ロシアの世界(ルスキー・ミール)」を美化する典礼を組織した聖職者複数名に対して容疑を伝達している


Let’s get started read our news at facebook messenger > > > Click here for subscribe

トピック

ウクルインフォルム

インターネット上の全ての掲載物の引用・使用に際しては、検索システムに対してオープンであり、ukrinform.jpの第一段落より上部へのハイパーリンクが義務付けてられています。また、外国報道機関の記事の翻訳を引用する場合は、ukrinform.jp及びその外国報道機関のウェブサイトにハイパーリンクを貼り付ける場合のみ可能です。「宣伝」のマークあるいは免責事項のある記事については、該当記事は1996年7月3日付第270/96-BPウクライナ法「宣伝」法第9条3項及び2023年3月31日付第2849ー9ウクライナ法「メディア」の該当部分に従った上で、合意/会計を根拠に掲載されています。

© 2015-2024 Ukrinform. All rights reserved.

Website design Studio Laconica

詳細検索詳細検索を隠す
期間別:
-