ゼレンシキー宇大統領、著名活動家襲撃発注犯への有罪判決にコメント
ゼレンシキー大統領が同日の憲法記念日に際して最高会議(国会)で行った演説の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「2019〜2020年、この犯罪の実行犯への判決が下された。今回は、(編集注:襲撃の)発注者と襲撃共謀者への判決だ。裁判所は、彼らを有罪だと認定し、禁錮10年の罪を定めた。私たちは公正でなければならない。もし市民社会やカテリーナさんの友人たちからの断固とした圧力と恒常的な注目がなく、もし様々な抗議活動や、犯罪発注者を罰する要請がなければ、正義は最初の段階ですでに破壊されていただろう。犯罪者もそれに期待していた。彼らは、いつも通り、不処罰を確信していた。そして、私は、この事件で闘ってきた人皆、合法的判決のために然るべく活動してきた人皆に感謝している。しかし、それは、社会の圧力抜きでも生じなければいけなかったことではある」と発言した。
また同日、最高会議は、殺害されたカテリーナ・ハンジューク氏に黙祷を捧げた。
これに先立ち、6月26日、キーウ市ドニプロウシキー地区裁判所がウラディスラウ・マンヘル元ヘルソン州議会議長とオレクシー・レヴィン元州議会議員補佐官に対して、ヘルソン市長の補佐官であり、市民活動家であったカテリーナ・ハンジューク氏襲撃を組織したとして、禁錮10年の有罪判決を言い渡していた。マンヘル氏は、控訴すると述べている。
ヘルソン市長の補佐官であり、市民活動家であったカテリーナ・ハンジュークさんは、2018年7月31日に複数の人物に硫酸をかけられ、全身火傷、一部視力を失うなどの重傷を負った。その後、ハンジュークさんには、10回以上の手術が行われたが、同年11月4日病院で亡くなった。
2019年2月11日、当時ヘルソン州議会議長であったウラディスラウ・マンヘル氏にハンジューク氏の殺害を組織した容疑が伝達されていた。
また、ハンジューク氏への襲撃実行犯5名に対しては、2019年6月、ドニプロペトロウシク州ポクロウシキー市地区裁判所が実刑判決を下している。