ゼレンシキー大統領、海軍の日にオデーサ州の多国籍軍事演習を視察
ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー大統領は、式典での演説で、「私は今日、ウクライナ最高司令官として、愛国者として、ウクライナ国民として、あなた方とここにいられることを幸せに思う」と述べるとともに、戦死者を弔うための黙祷を呼びかけた。
写真:ニーナ・リャショノク/ウクルインフォルム
大統領は、現在同地域で行われている多国籍軍事演習「シーブリーズ2021」には、日本を含め多くの国が参加しており、同演習が始まって以来最大規模となっていると指摘した。大統領は、「ウクライナと米国以外に、英国、トルコ、ドイツ、フランス、ジョージア、ルーマニア、ポーランド、リトアニア、ラトビア、エストニア、カナダ、オーストラリア、イスラエル、イタリア、デンマーク、スウェーデン、アラブ首長国連邦、日本、北大西洋条約機構(NATO)加盟国から非常に多くのパートナーたち、友人たちが参加している」と説明した。
大統領は、現在実施されている多国籍軍事演習につき、「ロシア連邦の黒海地域の軍事化、同国の侵略行為によって、黒海の軍事的脅威が強まる中、シーブリーズ2021は、その脅威に対抗するため、私たちの一体性を示している」とし、「それは皆に、私たちが国際法の規範と原則を防衛することで揺るぎがないことを示しており、私たちが黒海の航海の自由の制限や、沿岸国ウクライナの主権の簒奪を認めないことを示している」と強調した。
さらに大統領は、NATO加盟国との共同演習を通じて、ウクライナとNATOの間の指揮機関、艦船、部隊の相互運用性の高まりが見られ、NATO加盟というウクライナの戦略的方針が固められていると指摘した。
加えて大統領は、このような演習で達成されることは、ウクライナの海と沿岸州の防衛であると発言した。
なお、多国籍軍事演習「シーブリーズ2021」は、6月28日から7月10日まで実施されている。今回の同演習は、過去20年で最大規模となっている。日本もまた、今回初めて同演習にオブザーバー参加している。