バイデン米大統領、ロシアのウクライナへ更なる侵攻は「大惨事」を招くと警告
バイデン米大統領が就任1周年を記念した記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
バイデン氏は、「ロシアが(編集注:ウクライナに)侵攻したら、同国は責任を取ることになり、それは同国が何をするかに左右される」と発言した。同氏は、ロシアが「小規模侵攻」をした場合には、対応規模も小さくなるが、現在ウクライナ国境沿いに集結させている兵力でもって侵攻した場合には、「ロシアにとって大惨事」となると警告した。同氏は、「大惨事」について、ロシアの銀行がドル決済をできなくすることだと述べた他、米国はロシアのエネルギー分野の制限発動も排除していないと発言した。
(編集注:なお、バイデン氏の「小規模侵攻」との発言が具体的に何を意味するのかという点は、記者会見後、米国家安全保障会議(NSC)のホーン報道官が「彼(バイデン大統領)は、ロシア人による軍事と非軍事/準軍事/サイバー行動の間の違いに言及したのだ。そのような行動は、同盟国・パートナー国と調整の上で相互の対応をもたらすだろう」とコメントした。)
また、バイデン氏は、米国はロシアの侵略への返答として、同盟国・パートナー国とともにロシアと同国経済にとって深刻な結果を示す準備があるとし、また、並行してNATO東方の同盟国の強化とウクライナへの防衛支援増加が行われることになると発言した。同氏は、「私はすでに、ウクライナ人に総額6億ドル以上の最新の機材、防衛機器を送った」と述べ、それはロシアが更に侵攻した際の物理的損失を著しく増すことになると指摘した。
バイデン氏は、これによりロシアは情勢緩和と外交か、対立と被害のという明確な二択を有していることになると発言した。
同時に同氏は、「私は、彼(プーチン露大統領)は現時点で全面的戦争は望んでいないと思っている。それが一つ目。二つ目だが、彼が可能な限り真剣に西側を試し、米国とNATOを試すと、私は思っているか? ええ、思っている。彼はそれを行うだろう」と述べ、ウクライナへの侵攻は排除されていないことを指摘した。