ゼレンシキー宇大統領、2008年当時の独仏首脳を大量殺人のあったブチャへと招待すると発言
ゼレンシキー大統領が動画メッセージにおいて発言した。
ゼレンシキー氏は、「私は、メルケル氏とサルコジ氏をブチャ市に招待するので、ロシア譲歩政策が14年後に何を引き起こしたかを見てもらいたい。拷問されたウクライナ人たちの目を見てもらうためにだ」と発言した。
同氏は、今日はNATOブカレスト首脳会談開催の14周年だとし、その首脳会談ではウクライナを東欧のNATOとロシアの間の「グレーゾーン」から引き出すチャンスがあったと指摘した。同氏は、「そのグレーゾーンでは、ロシアは何をしても良いと考えている。最も恐ろしい戦争犯罪さえだ」と強調した。
加えて同氏は、ウクライナがあたかもNATO加盟国になれるかもしれないという2008年時点の楽観主義的で外交的な表現によって、実際は、ウクライナのNATO加盟は密かに拒否されていたのだと指摘し、またその表現により「ロシアに対する複数の政治家の非常識な恐怖」も隠されていたのだと発言した。同氏は、そのような政治家たちは、ウクライナを拒絶することで、ロシアを安心させ、ウクライナを尊重するよう同国を説得でき、落ち着いてロシアとウクライナの隣で生きていけると考えていたのだろうと指摘した。
しかしながら、同氏は、「その誤った期待以降の14年間、ウクライナは革命と8年間のドンバス戦争を経験した。そして今、第二次世界大戦後の欧州で最も恐ろしい戦争の中、命を巡って戦っている」と発言した。
同氏は、西側諸国を非難するつもりはない、非難するのはウクライナ人に対して犯罪を行っているロシア軍人と彼らに命令を出している者たちだけだと強調した。他方で、同氏は、「しかし、私たちは、優柔不断について話す権利がある。ブチャへ繋がる道、ホストメリへの道、ハルキウ、マリウポリへの道がどのようなものであったのかについての話だ。私たちには、優柔不断さはない。どのような(軍事)ブロックにあろうとなかろうと、私たちは、ある一つのことを理解してる。それは『私たちは強くあらねばならない』ということだ」と強調した。