ウクライナはモルドバとEUとともにトランスニストリアのエスカレーションを抑止していく=クレーバ宇外相
クレーバ外相がキーウ(キエフ)を訪問したコフォズ・デンマーク外相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
クレーバ外相は、「率直に言えば、私たちは、ロシアの侵攻が始まった時、私たちの要請に対してモルドバからより良い反応を期待していたが」と述べつつ、ともあれ、ウクライナは引き続きモルドバの主権と領土一体性を支持していくし、モルドバと本件につき協力していくと発言した。
さらにクレーバ氏は、「モルドバはトランスニストリアに前線は必要としていない。ウクライナも必要としていないし、私は、EUもそれを必要としていないと確信している。そのため、私たちは共同で、エスカレーションを抑止し、状況をコントロール下に維持し続けていく」と発言した。
これに先立ち、被占領下モルドバ領トランスニストリアにて発行されている新聞の体裁で、5月2日の日付で、「ウクライナ軍によるテロ」とプーチン露大統領に対する「住民の公式な支援を求める呼びかけ」が書かれた特報紙面が印刷されていることが明らかとなっていた。
また4月25日、トランスニストリア「共和国」の「首都」ティラスポリの「安全保障省」庁舎施設内にて、爆発が発生したと伝えられていた。被害者は出ていないという。
26日、同「共和国」のマヤク町近くにて、テレビ塔が爆破された壊されたと報じられていた。
同「共和国」のいわゆる「首長」であるクラスノセリスキー氏は、パルカニ村の軍事基地へも「テロ」があったと発言。
26日、サンドゥ・モルドバ大統領は、トランスニストリア地域で起きた事件に関連して、高等安全保障会議会合を開催していた。
ウクライナのゼレンシキー大統領は26日、同国の軍は被占領下モルドバ領トランスニストリア地方に駐留するロシア軍の戦力を把握しており、恐れていないと発言している。