米国、ウクライナへの追加11億ドル防衛支援発表 高機動ロケットシステム18基追加提供へ
ジャンピエール・ホワイトハウス報道官が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ジャンピエール氏は、「今日、米国は、ウクライナの安全保障促進イニシアティブの一環で、ウクライナのための武器機材への総額11億ドルの追加パッケージを発表する」と発言した。
また同氏は、支援には高機動ロケットシステム「ハイマース」が追加で18基含まれると述べつつ、「ウクライナは戦場でそれ(ハイマース)をあのように効果的に使っている」と指摘した。
同氏は、「私たちは、ウクライナの人々と共に立ち続け、彼らが自衛のために必要としている防衛サポートを、必要な限りずっと提供し続ける」と強調した。
なお同日、米国防省広報室が発表した、今回の支援で米国がウクライナに提供するもののリストは以下のとおりとなっている。
・高機動ロケットシステム「ハイマース」18基とその弾薬
・高機動多用途装輪車両「ハンヴィー」150台
・武器牽引用戦術車両150台
・重装備輸送用トラック40台、トレーラー80台
・無人機用レーダー2台
・マルチミッションレーダー20台
・対無人機システム
・戦術保護通信システム、監視システム、光学機器
・爆発物処理装置
・防護服、その他戦場装備
・訓練、メンテナンス、維持のための資金
ゼレンシキー宇大統領は同日、この発表を受けて、ツイッター・アカウントにてバイデン米大統領への謝意を表明した。
ゼレンシキー氏は、「今日、バイデン米大統領がウクライナへの11億ドルの新しい安全保障支援パッケージを発表した。私たちは、さらにハイマースを18基と、その他、私たちを勝利に近付ける重要な機材を受け取る。とてもタイミングの良い決定だ! またロシアの脅しは効果がないことを示す行為だ。バイデン米大統領と全ての私たちの米国の友人たちよ、ありがとう!」と書き込んだ。