ウクライナにより多くの防空システムを提供することはNATOの優先課題=事務総長
ストルテンベルグ氏が12、13日にブリュッセルにて開催されるNATO国防相会合の開始前に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ストルテンベルグ氏は、「今日私たちはレズニコウ・ウクライナ国防相と会談する。私たちは、強固にウクライナ支持を続けていること、私たちに長期的な準備があり、必要なだけずっと彼らを支援していくということを確認する。また、米国主導で、レズニコウ大臣の出席するウクライナ(防衛支援)コンタクト・グループ会合もあるし、全ての大臣が参加するワーキングディナーもあり、そこでは、ウクライナへの支援供与をどのように加速するかについて、私たちは協議する。より多くの防空システムのウクライナへの供与が最優先課題となる」と発言した。
同氏はまた、NATO加盟国、とりわけドイツがすでにウクライナに対して防空システムを提供し始めたことを歓迎した。同氏は、ロシアがウクライナの町々に対して凄惨な無差別攻撃を行い、民間人が死亡したという報道が流れている中で、その供与は特別な意味を持つと指摘した。同氏はまた、ロシアのミサイル攻撃では、ウクライナの民間インフラ、特にエネルギーインフラが壊されたことは冬が近づく中で特に懸念を抱かせるものだと発言した。そして、それらのこと全てが、ウクライナへのより多くの武器の緊急提供が不可欠であることを証明していると強調した。
加えて同氏は、「同盟国はすでに防空システムを提供した。しかし、私たちはより多く提供せねばならない。私たちは、様々なタイプの防空システム(の提供)が必要だ。短距離のシステムや、弾道ミサイルや巡航ミサイル、無人機を捕捉できる長距離のシステム、異なる課題のための異なるシステムが必要なのだ。もちろん、ウクライナは多くの町のある大きな国である。そのため、私たちは、ウクライナがより多くの町、より広い領土をむごいロシアの民間人攻撃から守るのを支援するため、(支援の)量を増やす必要がある」と発言した。
なお、10月12日から、ブリュッセルでは、NATO国防相級会合と、米国手動のウクライナ防衛支援コンタクト・グループ会合が開催されている。