加独蘭仏英、新たな対ウクライナ軍事支援を発表
カナダ国防省広報室は、50万着の軍人用防寒具などの支援を発表した。
発表には、「アナンド国防相は、ウクライナの主権、独立、領土一体性を巡る戦いを支持すべく、カナダが総額4700万加ドル強の防衛支援を提供することを発表した」と書かれている。
支援内容は、1530万加ドル分の155ミリ口径弾薬、1530万加ドル分の特殊無人機カメラ、また50万着の防寒具、200万加ドル分の衛星データ提供だという。
ドイツ国防省は12日、ツイッター・アカウントにて、「私たちは、恒常的なサポートを調整している。今後数週間でさらなるパンツァーハウヴィツェとマース2が提供される」と発表した。
同省は、12日のラムシュタイン会議は、ロシアがミサイル攻撃を行い、国内では動員を発令し、さらには占領下ウクライナ領で偽「住民投票」を行い、同時にウクライナが反攻を行っているという、特別な時に開催されたと指摘した。
オランダのRTLニュースは、オーロンフレン蘭国防相が、オランダ政府は1500万ユーロ相当の地対空ミサイルを提供すると発表したと報じた。
オーロンフレン氏は、この提供は、「ウクライナの町に対する卑劣な攻撃への返答」だと発言したという。さらに、「私たちは、防空が極めて重要であることを目にしている。そのため、オランダは、防空への追加的貢献を行う」とし、「プーチンが自らの攻撃で達成した唯一の結果は、私たちがより多く提供する、ということである」と発言した。
フランス2局は12日、マクロン仏大統領がウクライナに対して、今後数週間で防空ミサイルやレーダーを提供すると発言すると報じた。
マクロン氏は、10月10日のロシアのウクライナへの大規模ミサイル攻撃につき、「これはこの紛争の新たな局面だ。その空爆は、重要インフラと民間人に対して、地・海・空、さらには無人機から行われたものだ。ロシアのここ数日の目的は明白だ。それは、ウクライナの抵抗をくじくことである」と発言した。
そして同氏は、「私が最初から話しているロジックを継続し、強化していく。それは、この戦争に参加することなく、ウクライナの抵抗を支持する、というものだ。なぜなら、私たちは世界戦争は望んでいないからだ。責任を持たねばならない」と発言した。
同氏は、フランスやその他の欧州国家は、ロシアに脅威を与えておらず、代わりに武器供与や経済・人道面でウクライナの抵抗を支援していると発言した。
また同氏は、これまでに燃料、装甲車、多くのミサイル、自走榴弾砲「カエサル」を提供してきたとし、「カエサル」に関しては、すでに提供された18台に加えて、さらに6台の提供を準備していると伝えた。
加えて同氏は、同時に「レーダーや、それら攻撃に対する防衛のための対空ミサイル」の提供を今後数週間以内に実施すると発表した。
ロイター通信は13日、ウォレス英国防相が、英国はウクライナに防空システム用のミサイルを提供する意向があると発言したと報じた。
報道によれば、ウォレス氏は、中距離空対空ミサイル「アムラーム(AMRAAM)」を今後数週間以内に提供すると述べ、同ミサイルは米国が提供を約束している防空システム「ナサムス(NASAMS)」にて使用できると説明した。
さらに同氏は、英国が防空用のその他のタイプのミサイルを数百弾、追加無人機、18台の榴弾砲を提供すると発表した。
ウォレス氏は、「最近のロシアによるウクライナの民間インフラへの無差別攻撃は、自らの人々を守ることを望んでいる人々へのさらなるサポートが必要なことを示している」と発言した。
なお、12日、ブリュッセルにて、ウクライナ防衛問題コンタクト・グループ第6回会合が開催されていた。