米国、防空システムなどからなる新しい対ウクライナ安全保障支援パッケージ発表
サリヴァン大統領補佐官が記者会見時に発表した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
サリヴァン氏は、「今日米国は、安全保障分野の新しい対ウクライナ支援パッケージを発表する。防空システム『ホーク』と、『スティンガー』ミサイルを装着する米防空システム『アベンジャー』4基による防空強化への重要な貢献を含む」と発言した。
さらに同氏は、先週キーウを訪問した際に、ゼレンシキー宇大統領と協議をする機会を得たとし、その際に戦場でのウクライナの立場を最大限効果的に強化するためにウクライナに何が必要かにつき協議を行ったと述べた。同氏は、ロシアが巡航ミサイルとイラン製無人機によって民間インフラ施設を攻撃する中で、今回の支援パッケージはウクライナにとって「決定的に重要」なものとなると強調した。
また、同日、米国防省広報室は、今回の支援パッケージの内容を公表した。
発表された支援内容は以下のとおり。
・ホーク防空システム用ミサイル
・アベンジャー防空システム 4基、スティンガー・ミサイル
・高機動ミサイルシステム「ハイマース」用追加弾薬
・155ミリ口径砲弾 2万1000弾
・155ミリ口径精密誘導弾 500弾
・120ミリ口径迫撃砲弾 1万弾
・汎用四輪駆動車「ハンヴィー」 100台
・グレネードランチャー 400個
・小火器、光学機器、2000万発以上の小火器弾薬
・障害物除去用解体装置
・防寒具
またゼレンシキー宇大統領は、ツイッター・アカウントにて、今回の支援発表につき米国に謝意を表明した。
ゼレンシキー氏は、「バイデン米大統領と友好的米国民に対して、『アベンジャー』防空システムと『ホーク』防空システム用ミサイルを含む支援パッケージという、さらなる連帯の表明につき感謝する」と書き込んだ。
また同氏は、「ウクライナの民間人を守るためにともに空の盾を築き、侵略者への勝利を近づけよう!」と呼びかけた。