独仏米は数週間にわたりウクライナへの装甲車提供を協議していた=独政府報道官
ウクルインフォルム
ドイツ政府のヘーベシュトライト報道官は6日、ドイツはウクライナに歩兵戦闘車「マルダー」と防空システム「パトリオット」を2023年第1四半期に引き渡すと発言した。
ヘーベシュトライト報道官が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ヘーベシュトライト氏は、「マルダーは、1個大隊、約40台の話である。その40台が第1四半期のうちにウクライナに引き渡されねばならない」と発言した。
同氏はまた、それら車両をどこから出すかについては金曜日中に決定されるとし、また弾薬の問題も解決しているところだと伝えた。
防空システム「パトリオット」に関しては、同氏は、同システム操縦の訓練は米国でもドイツでも行われるとし、また同システムの引き渡しも第1四半期に予定されていると述べた。
その他同氏は、今回予定されている供給は「質的に非常に新しいもの」だと指摘した上で、他のパートナー国も近々「この方向性で行動を行う」かもしれないとの予想を示した。
加えて同氏は、ドイツと米国とフランスは、数週間にわたって装甲車提供の可能性を協議してきたと明かした、フランスが自国製軽戦車の提供発表を1日先に行ったのだと指摘した。同氏はまた、戦場の「非常にダイナミックな状況」の評価と分析は常に行われており、それを受けてウクライナの必要としているものが定められていると説明し、その上でウクライナ軍は前線での相対的静寂が終わる春を前に西側歩兵戦闘車が必要となるとの結論に達したのだと伝えた。その際同氏は、パートナー国はウクライナ軍が春の反攻を準備するのを支援するとの予想も表明した。
これに先立ち、5日のショルツ独首相とバイデン米大統領と電話会談後、両首脳は、ドイツ政府はウクライナに歩兵戦闘車「マルダー」と防空システム「パトリオット」を、米国政府は歩兵戦闘車「ブラッドレー」を提供する意向があると発表していた。
写真:Keystone/DPA