米国、ウクライナに対して30億ドル強の新たな安保支援を発表
ジャン=ピエール米ホワイトハウス報道官が記者会見時に発表した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ジャン=ピエール氏は、「今日、米国は、私たちのウクライナ自衛のための能力確保への不変のコミットメントを、30億ドル以上の安全保障分野の新しい支援の発表という手段で示す」と発言した。
また同日、米国防省広報室は、今回の支援パッケージに含まれる装備品のリストを公開した。内容以下のとおり。
歩兵戦闘車「ブラッドレー」50台、TOW対戦車ミサイル500弾、25ミリ口径弾薬25万弾
装甲兵員輸送車M113 100台
耐地雷・伏撃防護車(MRAP)55台
汎用四輪駆動車(HMMWV)138台
155ミリ口径自走榴弾砲18基、弾薬支援車18台
155ミリ口径砲弾7万発
精密誘導式155ミリ口径砲弾500弾
155ミリ口径遠隔対装甲地雷(RAAM)システム 1200弾
105ミリ牽引榴弾砲36台、105ミリ砲弾9万5000弾
120ミリ迫撃砲弾1万弾
高機動ロケットシステム(HIMARS)用追加弾薬
RIM-7(シースパロー)ミサイル
ズーニ0(ZUNI)ロケット弾4000弾
対装甲ロケット弾約2000弾
狙撃銃、機関銃、グレネードランチャー、小火器用弾薬
クレイモア対人用弾薬
暗視ゴーグルおよび光学機器
予備部品およびその他の現地装備
そして、ゼレンシキー宇大統領は、同日夜の動画メッセージで、今回の米国の新しい支援発表につき謝意を表明した。
ゼレンシキー氏は、「今日、新しい、非常に強力な米国の私たちの国のための防衛サポートパッケージが発表された。私たちは初めて歩兵戦闘車ブラッドレーを受け取る。それは、正に必要としているものだ。新たな榴弾砲と砲弾、特に高性能のものだ。新たなミサイル。新たな無人機もだ。時宜を得ており、協力だ。米国からのこの支援パッケージの総額は約30億ドルである」と伝えた。
その上で同氏は、バイデン米大統領、米議員、そして「自由を大切にし、自由は守るべきものであることを知っており、自身のワシントン訪問時にウクライナの話を聞いてくれた」全ての米国国民に対して謝意を伝えた。同氏は、「私たちは、その訪問と私たちの協議の全くもって具体的結果を目にしている」と強調した。