ウクライナはロシア侵略撃退のためにあらゆる必要な武器を受け取るべき=フォンデアライエン欧州委員長
フォンデアライエン委員長が、同日ブリュッセルにおけるEUと北大西洋条約機構(NATO)の協力を深化させる共同宣言の署名式後の記者会見時に、記者から、主力戦車をはじめとする新たな武器種のウクライナへの提供に関する質問に答える形で発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
フォンデアライエン氏は、「私は、ウクライナは必要とし、同国が対応できるあらゆる軍事装備を受け取るべきだと、ロシアの侵攻開始から何度も話してきた。それは、もちろん、ウクライナを守るために必要な現代的防空システムやそのた現代的装備を含む。なぜなら、彼ら(ウクライナ国民)は、国連憲章の基本原則、基本的権利、国際法を守っているからだ」と強調した。
また、同記者会見にて、ストルテンベルグNATO事務総長は、全面戦争開始から、NATOとEUはウクライナに現代的装備システムを提供してきたと発言した。
ストルテンベルグ氏は、「私は、米国、ドイツ、フランスからここ数日入ってきた支援に関する新しい発表を歓迎する。彼らは、ウクライナのために新しい装甲車、その他の種類の装備を提供する。(中略)それは、NATO内の同盟国間、そしてウクライナとの恒常的な協議によって行われている。来週(編集注:1月20日)、私たちは、ウクライナへ支援を提供するためにラムシュタイン・フォーマットで会合を開く。私たちは、どの武器が必要なのか、同盟国はどの武器が提供できるのかにつき協議するために、ウクライナ国防相と会う。装甲車に加えて、私たちは、防空システム、ハイマースとともに長射程ミサイルも提供してきた。これら全てのシステムは、戦場で毎日大きな変化を生み出している」と発言した。
同氏はまた、ウクライナがすでに受け取った武器が正常に機能することを確保する必要についても強調し、必要な弾薬、部品の提供や人員訓練、それら装備のメンテナンスの必要性を指摘した。
その他、ミシェル欧州理事会議長は、クレムリンが侵略国であり、ウクライナは被侵略国であることを喚起し、さらに「欧州理事会は、ウクライナが自らを守ることができるようするために、ウクライナに対してさらなる軍事支援を提供しなければならないことを何度も強調してきた。私たちは、彼らが自らの未来のために戦っていることを知っているが、彼らはまた、私たちの共通の価値を守るためにも戦っているのだ」と発言した。
なお、同日、EUとNATOは、将来の協力を定めるパートナーシップに関する共同宣言に署名していた。