ドゥダ・ポーランド大統領、「要件が整えば」ウクライナへ西側戦車を提供すると発表
リヴィウをナウセーダ・リトアニア大統領と訪問し、ゼレンシキー宇大統領と会談したドゥダ大統領がツイッター・アカウントで報告した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ドゥダ氏は、「リヴィウにて。国際的な連合構築の一環で、ウクライナのためのレオパルド中隊が引き渡される予定だ。このような決定は、ポーランドにはすでにある」と書き込んだ。
またドゥダ氏は、11日の3国首脳の会談後記者会見にて、「連合設置の一環として、レオパルド戦車1個中隊が引き渡される。しかしそんほためには、一連の形式的な要件や承認などを履行する必要がある。しかしながら、何より私たちは、それを国際的な連合にすることを望んでいる」と発言した。
さらに同氏は、その国際的な連合の一環で、ポーランドは「最初の戦車パッケージとしてレオパルド戦車中隊」を提供することを決定したと伝えた。同氏は、もうすぐウクライナにもレオパルド戦車中隊や他の国際パートナーからの他種の戦車の中隊が現れることを期待していると述べた。また同氏は、「そのような決定をポーランドはもう採択した」と伝えた。
また、同じくリヴィウを訪問したナウセーダ・リトアニア大統領は、記者会見時に、同国はウクライナに防空システムを提供すると発言した。
ナウセーダ氏は、「今日、私は、ウクライナにとって良いニュースを持ってきた。私たちは、あなた方の戦いの役に立つ防空システムとある対空設備を提供する」と発言した。
同氏はまた、リトアニアでは対ウクライナ支援に関しては議論は一切生じていないと指摘し、「全ての政党が支援は最大限ではならないということ、(ウクライナの)勝利が最大限迅速に生じねばならないということにつき完全に一致している」と発言した。
記者会見時、ゼレンシキー大統領は、両大統領に対して謝意を伝えた。
ゼレンシキー氏は、「今日、私は、私たちの防衛、私たちの国家、私たち、ウクライナと欧州全体の共通の防衛の軍にとって重要な言葉を述べることができる。その言葉は、『戦車』だ。私は、ポーランド、アンジェイ(ドゥダ大統領)、ポーランド政府が採択したその決定を歓迎する」と発言した。
また同氏は、リトアニアに対しても、防空システム提供の決定につき謝意を伝え、同支援はイラン製無人機の攻撃からの電力システム防衛を強化すると述べた。
同時に同氏は、ポーランドがレオパルド2提供の要件としている「国際的な連合」の設置についても言及し、「私たちは、戦車の議題を協議し、確かに非常に肯定的なシグナルはあるし、非常に肯定的な決定もある。私たちは、団結した決定を待っている。1つの国ではレオパルドによって私たちを助けることはできない。なぜなら、私たちはロシア連邦の何千という戦車と戦っているからだ。私たちの人々が全てを示したこと、彼らがロシアの戦車よりも強いということははっきりしている。しかし、それであっても、私には、私たちのパートナーはもう私たちの人々のことを気の毒に思うべきだと思う。なぜなら、人とは宝物であり、この戦争に勝利する能力であるからだ。私たちの国に戦車を提供する上で、別の数字のことを気の毒に思うべきではない」と発言した。
同時に同氏は、本件については他の国とも協議をしていると述べ、「具体的に国名は述べたくない。なぜなら、現在もう1つ重要なシグナルが生じるからだ。少なくとも私たちは、別の国からの肯定的なものを待っている。西側の戦車供給に関するものだ。しかし、それは全ての国の大きな大きな団結した作業なのだ」と強調した。
なお、11日、ゼレンシキー宇大統領とドゥダ・ポーランド大統領とナウセーダ・リトアニア大統領がウクライナ西部リヴィウを訪問し、「ルブリン・トライアングル」フォーマットでの首脳会合を開催した。