ウクライナの外相と国防相、戦車レオパルド2の提供を共同で呼びかけ
ウクライナ外務省に声明が掲載された。
両大臣は、一方でロシアはウクライナに関しての自らの目的である「国家の破壊」を取り下げていないことを指摘しつつ、他方でウクライナは英雄的な抵抗と優れた領土奪還作戦により侵略国を止める能力のあることを証明したと主張した。
同時に、両大臣は、「しかしながら、ロシアはまだ、部隊、兵器、軍用機材の数で圧倒的優位を維持している。(中略)まさにそのために、私たちは、すでに軍事支援を提供した、あるいは提供を計画している全てのパートナー国に対して、ウクライナの自衛能力強化への実際面での貢献を著しく強化して、その支援の質を新たな水準に押し上げるよう要請する。ウクライナ軍にとって今日、特に喫緊で最も緊急に必要としているのが、現代的装甲車の獲得の改善、西側戦車の支援による攻撃と機動の能力の強化である」と指摘した。
さらに両大臣は、ウクライナに対して英国製主力戦車「チャレンジャー2」を提供するという勇敢かつ時宜を得た英国の決定を歓迎した。
同時に両氏は、「しかし、それでは作戦上の目的を達成するには不十分である。そのため、私たちは、戦車レオパルド2を保有する国、具体的には、ギリシャ、デンマーク、スペイン、カナダ、オランダ、ドイツ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、トルコ、フィンランド、スウェーデンに対して呼びかける。私たちは、その武器を適切かつ、国際的に認められた国境内のウクライナの領土一体性の防衛のために限定して使用する」と強調した。
加えて両氏は、これらの国とその他の同様の機会を有す国に対して、ウクライナを支援する国際戦車同盟の結成イニシアティブに加わり、実際的な貢献を行うよう要請した。
これに先立ち、スナク英首相は14日、ゼレンシキー宇大統領との電話会談時に、英国政府がウクライナに主力戦車「チャレンジャー2」を提供する決定を下したことを伝えていた。