欧州4国、ウクライナへの新軍事支援発表
デンマーク国防省は、ウクライナに対して、仏製自走榴弾砲「カエサル」を19台提供すると発表した。
発表において、エレマン=イェンセン国防相は「これは非常に大きく重要な支援だ。私たちは、ウクライナ側と特に榴弾砲カエサルにつき恒常的にコンタクトを取ってきており、私は、今回、それをウクライナの自由を巡る戦いのために提供することにつきデンマーク議会の広範な支持を得られたことをうれしく思う。それが戦場で必要なことに疑いはない」とコメントした。
フィンランド国防省は、ウクライナに対して12回目の軍事支援を提供すると発表した。
支援総額は、4億ユーロ。発表において、サヴォラ国防相は「ウクライナは、自国領防衛へのサポートを必要とし続けており、今回の防衛機材パッケージは、間違いなく現時点で最大のものだ。フィンランドは、ウクライナに重火器と弾薬を供給する」と発言した。同時に、支援を目的地へと運ぶことを保証する目的で、提供品のこれ以上の詳細や輸送手段についての発表は行われないと書かれている。
リトアニアのアヌシャウスカス国防相は、ツイッター・アカウントにて、同国はウクライナに対して2機のヘリMi-8と対空砲L-70数十台を提供すると発表した。
アヌシャウスカス氏は、「今日、私にはリトアニアからウクライナのための良いニュースがある。新しいリトアニアの対ウクライナ殺傷性パッケージは、数十の対空砲L-70と弾薬、それから2機のヘリMi-8からなる」と書き込んだ。支援総額は約1億2500万ユーロとなるという。
エストニア政府は、ウクライナに対して、同国の支援としてこれまで最高額となる総額1億1300万ユーロの軍事支援を決定したと発表した。エストニア公共放送(ERR)が報じた。
政府は、今回の支援により同国の対ウクライナ支援総額は3億7000万ユーロに達し、エストニアのGDPの1%を少し超えると指摘した。今回の支援は、榴弾砲、対戦車兵器、弾薬などからなるという。
なお、1月20日、約50か国が参加するウクライナ防衛支援コンタクトグループ(ラムシュタイン)会合が開催されている。
写真:Iben Valery