マクロン仏大統領、仏製戦車のウクライナへの提供可能性も排除せず
マクロン大統領がショルツ独首相とのパリでの共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
マクロン氏は、「戦車ルクレールに関してだが、それは排除されていない」と発言した。
同時に同氏は、戦車提供の決定は3つの基本にもとづいて皆で採択されねばならないと述べ、その3つの基本とは「そのような提供がさらなるエスカレーションを招いてはならない」「提供はウクライナ軍にとって本当に効果的な支援でなければならない」「各国の軍やNATOを弱体化してはならない」だと説明した。その際同氏は、それらの点や、訓練や輸送面に注意を向けるべきだと指摘した。
同氏はまた、本件は最も重要な同盟国、何よりドイツと協議されていくと発言し、「私たちは今後数日間、数週間、作業を行う」と補足した。
ショルツ独首相は、同記者会見にて、レオパルト2提供に関する質問を受けると、緊密な連携について言及しつつも、何かしらの約束をすることはなく、「レオパルト」という言葉も一度も口にしなかった。
ショルツ氏は、「私たちの国は、非常に多くのことをウクライナのためにしている。財政的、人道的、そして武器によってもだ。私たちは、継続していくし、そのために、私たちは常に本件を緊密に調整していく。そして、原則は残り続ける」と発言した。
同氏はまた、ドイツは常にウクライナに提供する武器のリストを拡大しているとし、常にそれを最も近しいパートナー国と調整しており、多連装ロケットシステム、歩兵戦闘車、防空システムなどもそうであったと発言した。そして「これら装備は、非常に効果的である」と補足した。
さらに同氏は、「私たちのロシアの始めた戦争に怒っている。私たちは、始まった侵略に対応せねばならない。武器提供を含め」と発言した。
その他同氏は、ロシアによる戦争遂行手法は、「15〜18世紀のモデルだ」と批判した。
また同氏は、自身とマクロン仏大統領は、ゼレンシキー宇大統領と頻繁に話しているとしつつ、同時にプーチン露大統領とも話しているとし、同大統領には戦勝の終結、ウクライナ両からのロシア軍の撤退を要請していると指摘した。
なお、同日、パリでは首脳以外に、両国国防相も独仏閣僚評議会会合でウクライナへの武器支援について協議したという。