戦車レオパルト2がウクライナに引き渡せるのは春=ドイツ国防相
ピストリウス氏が、防衛委員会会合後に独議会の建物の中で発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ピストリウス氏は、「私は、最初の戦車レオパルトは、およそ3か月後にウクライナに届くかもしれないと思っている」と発言した。
同氏はまた、現在、非常に迅速にプロセスを開始するための話が行われているとし、2個大隊が2段階で送られるとし、第1段階では現存する14両のレオパルト2A6の発送準備が迅速に整えられるだろうとし、またパートナー国とも調整を行うと発言した。同種の戦車のためには、弾薬も修理の機会もあると補足した。
同時に、第2段階の発送にはもう少し時間を要すると伝えた。
同氏はさらに、ポーランドや、他6か国(カナダ、スペイン、ポルトガルなど)のパートナーたちと状況につき協議をしたとし、「目的は、できるだけ早く届けることだ」と発言した。
また同氏は、ウクライナ軍人の訓練は「非常にすぐに」始まると述べた。
その他同氏は、ドイツ政府がウクライナに主力戦車レオパルトを提供すると決定したことに満足しているとし、なぜなら、その決定を「正しく、不可欠かつ歴史的なもの」だと思っているからだと強調した。同時に同氏は、「過度に喜ぶ理由はない」とも述べた。
加えて同氏は、ドイツ国民の約半分は、戦車供給を心配しているとしつつ、同時に、ドイツ政府は、自国が戦争の当事者にならないよう、ドイツ軍を弱体化させないように注意していると伝えた。同氏は、エスカレーション手段を取っているのはプーチン露大統領だけだと発言した。
米国による主力戦車エイブラムスの提供計画については、ピストリウス氏は、それも優れた戦車の1つであるとし、エイブラムスもまた、少なくとも戦争の現局面のゲームルールを変える可能性があると形容した。
同氏は、今回の戦車提供の決定は、パートナー国・同盟国と緊密に調整した結果として採択されたのであり、今後もそのように行われるとし、戦争が続く限り、さらなる武器提供の議論は続くとも発言した。
これに先立ち、ドイツ政府は25日、ウクライナへと主力戦車「レオパルト2」を提供する決定を採択したと公表していた。
今回の決定は、ウクライナのために迅速にレオパルド2の2個大隊を集めることが目的であり、第一歩としては、ドイツ軍の倉庫から、レオパルド2A6を14両提供するという。また、その他の欧州パートナー国もレオパルト2を提供すると伝えられた。
ウクライナ軍人の訓練は、近々ドイツで始まり、支援には、ロジスティック、弾薬、サービスも含まれていると発表された。