米国、新しい対ウクライナ武器提供を発表 長射程ロケット弾GLSDB含む
米国防総省は3日、ウクライナに対して総額20億ドル強の新たな安全保障支援パッケージを発表した。支援には、防空システム、歩兵戦闘車の他、今回初めて150キロ射程のロケット弾が含まれている。
ライダー国防総省報道官が記者会見時に発表した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ライダー氏は、今回の支援の一部(4億2500万ドル)は大統領権限からのもので、残り(17億5000万ドル)はウクライナ安全保障支援イニシアティブ(USAI)のものだと伝えた。
ライダー氏はまた、「今日の発表は、ウクライナが自国民を守るのを助ける決定的に重要な防空機材を含んでいる。それから、歩兵戦闘車とその他、ウクライナが極めて効果的に使っている装備だ」と伝えた。
さらに同氏は、パッケージには、携帯式対戦車ミサイルシステム「ジャベリン」と榴弾砲と高機動ロケットシステム「ハイマース」の弾薬が入っていると指摘した。
加えて、同氏は、今回の支援には長射程ロケット弾「GLSDB」が含まれると認めた。同ロケット弾は、地上発射型で、150キロメートルの射程のもの。今回初めてウクライナに供与されることになる。
ライダー氏は。「これにより彼らはさらに長距離を攻撃できるようになる。これで彼らがさらに自国防衛のための作戦遂行と自国の主権領土奪還が可能になる」と発言した。
今回の支援パッケージの全内容は国防総省ウェブサイトに掲載されている。
ゼレンシキー大統領は、ツイッター・アカウントにて、バイデン米大統領に対して謝意を表明した。
ゼレンシキー氏は、「バイデン米大統領、新たな22億ドルの防衛支援パッケージをありがとう。ウクライナ防衛戦力の強化は重要だ。米国と一緒に、私たちはテロに立ち向かっている! 私たちの武器が長射程になればなるほど、私たちの部隊はより機動的になり、ロシアの残虐な侵略はより早く終わることになる」と書き込んだ。