クラスター爆弾はウクライナにとっては合法的な武器=ウクライナ軍総司令官顧問
ライス氏がウクルインフォルムへのインタビュー時に発言した(リンク先はウクライナ語)。
ライス氏は、「DPICMは、今この瞬間に戦場で必要だ。それは本当は合法的な武器であり、私は、7月にドンバスを訪問した時、私たちがより効果の低い高火力弾を供与していることを理解した時から、そのことについて話している。ウクライナがそのような武器を明確な軍事目的に対してのみ使用するのは明白だ」と発言した。
同氏はまた、ロシア軍がウクライナの陣地をクラスター爆弾で攻撃しており、すでに大量の危険な爆発物が残っている中で、クラスター爆弾を使用により不発弾が残ることを心配するのは大きな誤りだと指摘した。
そして同氏は、「西側の誰かがウクライナの民間人をウクライナ政権よりもよく気にかけていると主張しながら、ウクライナに対して自衛する能力の提供を拒否することは、無知であり、傲慢であり、冒涜的である」と強調した。
同氏は加えて、DPICMが、とりわけ欧州の戦場におけるロシアの火砲のような、数で優位にある敵との戦いに特化して開発されたものであることを喚起した上で、そのため西側諸国にとって、ウクライナに対して、現在の効果のはるかに低い高火力弾ではなく、そのような弾薬(クラスター弾)を提供することは、道徳的に必須なことだと強調した。
さらに同氏は、「クラスター爆弾禁止条約は、最高の善意を持ちながら、実際には数で優位にあるロシア軍からの欧州を防衛するための50年前に策定された計画を妨害しただけの、西側のナイーブな首脳集団によって起草されたものだ。現在、ウクライナはその西側のナイーブさの代償を払っている。しかし、ウクライナもラトビアもポーランドも、クラスター爆弾条約には署名していないのだ。なぜなら、彼らは、数で優位にあり、はるかに多くの火砲を持つロシアの侵攻からは、高火力弾ではなく、DPICMこそが、主な防衛手段となることを知っていたからである」と発言した。