エストニア外相、ウクライナへのF-16供与可能性につき「ウクライナの飛行士は短期間で操縦を習得するだろう」
ウクルインフォルム
エストニアのレインサル外相は、ウクライナのパートナー国は同国に対して段階的に軍事支援の質を高めていくという原則をやめて、戦闘機F-16を含め、ウクライナが勝利するために必要なものは全て供与すべきだとの見方を示した。
レインサル外相がRBCウクライナ通信へのインタビュー時に発言した。
レインサル氏は、「私は私たちが昨年の総括としてその点で受け身になるのではなく、能動的にならねばならないことを理解したのだと、強く思いたい。F-16に関しては、飛行士は飛行士であり、私たちが話しているのは何かしらの宇宙船のことではない。飛行機の操縦士はあなた方のところ(ウクライナ)にいる。彼らは、短期間で(編集注:F-16の操縦を)習得するだろう」と発言した。
同氏はまた、F-16が防空システムのプラットフォームにもなり得ることが非常に重要であるとし、なぜならF-16の速度はロシアのS-300に対するミサイルの発射にも利用可能だからだと指摘した。さらに同氏は、F-16はウクライナの民間インフラや民間人を守るための「空の盾」の一部となるものだと発言した。
さらに同氏は、「私は、私たちが1つの武器の要素を取り出し、それを過度に騒ぎ立てては、それをゲームチェンジャーだと思ってしまっていると思う。軍事的意味ではそれはゲームジェンジャーであり、それはウクライナが必要としているものであるが、それは戦略的展望でのゲームチェンジャーではない。そのため、私は確かに、その武器システムを保有する国々に対して、真に戦略的な展望でウクライナへの勝利に投資するよう呼びかける」と発言した。
同氏はその他、ウクライナに対する軍事支援を段階的に行うことの合理性に疑問を示し、戦争はウクライナで起こっているのであるから、「そのウクライナへの段階的支援のアプローチを続けるということは、ウクライナの人々に多大な人的犠牲を意味し得る」と発言した。