独国防相、2024年の対ウクライナ軍事支援の概要を説明
独国防省が公表した。
発表されたリストには、防空システム「アイリスティーSLM」「ゲパルト」、戦車「レオパルト1A5」80両以上、榴弾砲・弾薬23万弾以上、装甲輸送車、工兵戦車、橋梁敷設用戦車、防護車両450台、地雷除去システム、無人機、レーダーシステム、偵察用システムが含まれている。
また、今年、ドイツ軍は、さらに1万人のウクライナ軍人を自国訓練場で訓練する予定だという。
新たに、多目的ヘリ「シーキングMk41」6機が部品とともに供給されることも発表されており、2024年の第2四半期から到着し、それまでに操縦士の訓練が行われると書かれている。
ピストリウス氏は、「年初からのウクライナへのロシアの空撃の深刻さにショックを受けた」としつつ、第1の優先課題として防空を挙げた。
その際同氏は、ドイツは現在の全面戦争当初から、ウクライナに対して総額22億ユーロ以上の防空システムを供給したと伝えた。さらに、ドイツは、フランスとともに「防空連合」の形成を担当したことが喚起されている。その際ピストリウス氏は、昨年12月にドイツとフランスが調整会議を開催し、ベルギー、デンマーク、エストニア、英国、オランダ、ノルウェー、ポーランド、スペインなど、20か国以上の友好国・同盟国が参加したと伝えた。
その他、同氏は、ドイツは防空分野での主導的役割以外にも、榴弾砲、海上安全保障、地雷除去、情報技術、戦闘装甲車など、その他の「能力連合」にも加わっているとし、今後無人機連合にも加わる予定だと報告した。
さらに同氏は、ドイツは昨年12月に防空システム「パトリオット」をさらに1セット、56弾のミサイルとともに供与したと伝えた。
同氏は、過去数週間は、ほぼ毎日、ドイツからポーランドのロジスティックハブを経由してウクライナへ輸送が行われていると述べた。
また同氏は、全面戦争開始以降、ドイツからの対ウクライナ軍事支援額は約60億ユーロとなっているとし、これまでのコミットメントは2028年までで約50億ユーロで、2024年にはウクライナへのさらなる軍事支援資金が約75億ユーロとほぼ倍となると伝えた。これにより、ドイツは欧州で最大の対ウクライナ軍事支援国となり、世界ではアメリカに次いで2番目の軍事支援国となるという。