ゼレンシキー宇大統領、欧州諸国の首脳に「力を通じた平和は必ず生じる」
ゼレンシキー大統領がブリュッセルでの18日から19日にかけての夜間に開催された欧州諸国の首脳と北大西洋条約機構(NATO)事務総長との長時間の会合につき、Xアカウントで報告した。
ゼレンシキー氏は、「長い会談だった。ほぼ夜中1時まで続いた。私たちは、欧州に平和を近付けるための単一で強力な立場が現れるように、あらゆることを行っている。ロシアの狂気から身を守る上で結束すれば、平和は可能だ。安全の保証について概説した。米国と共に、欧州はロシアを公正な平和に追い込むことができる。力を通じた平和は必ず生じる。今日(編集注:19日)、欧州理事会の会合で続ける」と伝えた。
またウクライナ大統領府広報室もまた同会合につき報告した。
会合には、ショルツ独首相、メローニ伊首相、フレデリクセン・デンマーク首相、スホーフ蘭首相、ドゥダ・ポーランド首相、ルッテNATO事務総長、コスタ欧州理事会議長、フォンデアライエン欧州委員会委員長、レミー英外相、バロ仏外相が出席していたという。
発表によれば、ゼレンシキー氏はロシアの侵略との戦いにおけるウクライナへの不変かつ包括的な支援につき謝意を伝えた。
そして同氏は、「議題はたくさんある。それらは重要だ。機微なものがある。冬、エネルギー、私たちは守らねばならない。私たちは今、配電所を守るために、緊急に19の防空システムを必要としている。ロシアはそれらを毎日意図的に狙っている」と発言した。
会合では、フランスの事例を参考にしたウクライナの旅団の武装や、デンマークの事例を参考にしたウクライナの武器生産への投資に注意が向けられたという。ゼレンシキー氏は、パートナーたちにそれらイニシアティブに加わるよう要請した。
また同氏は、「経済に関しては、思うに、パートナーたちは500億(ドル)に関する重要な措置をとったし、私たちは200億ドルを米国から受け取った。私たちは、来年の資金を確保している。私は、それもまたウクライナを強めていると思っている」と発言した。
さらに同氏は、同会合で新しい支援を発表したイタリアと英国に対して感謝を伝えた。
写真:大統領府