ルッテNATO事務総長、ゼレンシキー宇大統領によるショルツ独首相への批判は不公平だと指摘
ルッテNATO事務総長が独Nーtvへのインタビュー時に発言した。
ルッテ氏は、「私はしばしばゼレンシキー氏に、彼はオラフ・ショルツ氏への批判を止めるべきだと述べてきた。なぜなら、私は、それは不公平だと思うからだ」と発言した。
その際同氏は、ドイツはウクライナへの軍事支援額で米国に次ぐ、2番目の国であることを喚起し、ルッテ氏はその点にショルツ氏の貢献があり、それも「ウクライナが感謝することのできる達成だ」と指摘した。
同時に同氏は、自身なら、ショルツ氏と異なり、ウクライナに長射程巡航ミサイル「タウルス」を供与し、その使用に際していかなる制限も課さなかっただろうと発言した。
そして同氏は、「概して私たちは、それらの能力がウクライナにとって非常に重要だということを把握している」と述べ、同時に、同盟国が何を供給するかを決めるのは自分ではないとも補足した。
さらにルッテ氏は、ドイツが自国のタイウクライナ政策において、自国の価値と集団安全保障がかかっていることを認識することが重要だとの見方を示した。その際同氏は、「もしウクライナが負けたら、私たちは、ロシアの脅威に対抗するために、はるかに多くの防衛支出を出さなければならないであろう」と指摘した、
また同氏は、トランプ米次期大統領とのやり取りの際にも同様に主張したと発言した。同氏は、「私の彼への主張も、概して述べる時も、ウクライナにおける紛争は米国にとって問題になっているというものだ」と述べ、その際ロシアと北朝鮮、イラン、中国との関係に言及した。
同氏は加えて、あり得る協議の前に、ウクライナを著しく武装する必要があるとの確信を示した。そして、「私たちは、今困難な状況にあるウクライナが、強い立場になるようにしなければならない。だからこそ、私たちは、ウクライナへの追加的な軍事支援が緊急に必要なのだ」と強調した。
その他同氏は、現時点ではロシアがNATO同盟国の領土を攻撃する脅威は見ていないとしつつ、しかし、将来に関しては懸念していると述べた。同氏は、「もし私たちが防衛費を増やさなければ、4、5年後に深刻な問題を抱えることだろう。現時点では、私たちは恐れることはない。しかし、長期的展望では、私は心配している」と発言した。
さらに同氏は、防衛企業の生産力の拡大が不可欠だとし、NATO加盟国は長期的に自国を防衛するのに十分な軍用品を生産していないと指摘した。
そして同氏は、「NATO領域内での戦争を防ぐために準備をして、抑止を強化するには、私たちにはまだ時間がある。しかし、私たちは今行動せねばならない」と発言した。
その際同氏は、トランプ氏が現在GDP比2%にとどまっている国防費につき、欧州の同盟国に対して増やすよう要求していることには、おおむね同意していると発言した。