ゼレンシキー宇大統領、ドイツで開催の国際防衛支援会合に参加

ゼレンシキー宇大統領、ドイツで開催の国際防衛支援会合に参加

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ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は9日、ドイツで開催された、約50か国の国防相などが出席する第25回ウクライナ防衛問題コンタクトグループ会合(通称「ラムシュタイン」会合)に出席した。

なお同会合は、米国での政権交代が控える中、オースティン米国防長官が議長を務める最後のものとなる。ウクルインフォルムが伝える。

オースティン国防長官は、同会合の冒頭、5億ドルの対ウクライナ軍事支援を発表した。同支援には、防空ミサイル「AIM7」「RIM7」「AIM9M」、空対地弾薬、戦闘機「F16」補助装備品、装甲架橋システム、安全な通信機器、小火器と弾薬、予備部品、補助機器、サービス、訓練、輸送が含まれている。

英国は、他のNATO加盟諸国とともにFPV無人機3万機の供与を発表した。また、ノルウェーは、ウクライナへの無人機購入イニシアティブのために6000万ドル強を拠出。ドイツは、ウクライナに対して、防空システム、弾薬、装甲車の提供を約束した。カナダは、ウクライナへの軍事支援のために約3億3000万ドルを拠出すると発表した。

会合参加者たちは、2027年までのウクライナ防衛戦力の重要目的を定める、8つのロードマップを確定した。ウクライナのウメロウ国防相は、「これらロードマップは、ウクライナとパートナー諸国の活動の共同の結果だ。34の参加国がすでにその連合の一部となっている。それはまた、ウクライナの防衛産業への重要なシグナルでもある。兵器・装備品への需要はあるし、それは非常に大きい」と発言した。

ルッテNATO事務総長は、「ラムシュタイン」会合参加者にとっての3つの課題として、ウクライナがロシアの侵略に勝利するために必要なあらゆるものを提供すること、同盟国の間で負担を分担すること、グローバルな挑戦に対応することを挙げた。

同会合には、ゼレンシキー宇大統領個人が出席した。ゼレンシキー氏は、パートナー国に対して、ウクライナの無人機生産への投資と約束されている防空システムの供与の完了を要請した。さらに同氏は、ロシアや北朝鮮の兵力に深刻な損耗をもたらしたウクライナ軍の成功に言及した。また同氏は、会合参加者全員に、ウクライナとの安全保障協定の締結を呼びかけた。その他同氏とウメロウ国防相は、会場で複数の二国間協議を行った。

オースティン米国防長官は、会合後の総括記者会見の際に、同コンタクトグループは「グローバル安全保障の原動力」だと形容した。その際同氏は、同会議フォーマットは過去30年間で最も結果を生み出した国際フォーマットだったとし、ウクライナのためには1260億以上の軍事支援が集められたと伝えた。

さらに同氏は、ウクライナに戦車「レオパルト」を提供したデンマーク、フィンランド、ドイツ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、スウェーデン、スペインを賞賛した。その際同氏は、ドイツはまた、防空に努力を注ぎ、ウクライナの防空支援のためにパートナー国に10億ドル以上の拠出を促したと喚起した。さらに同氏は、チェコは、ウクライナへの弾薬供給量の増加で10か国を率いたと伝えた。加えて、同氏は、デンマークとオランダはウクライナに戦闘機「F16」の最初の数機を提供したとし、カナダ、デンマーク、フランス、ルーマニア、英国、米国は、ウクライナの航空機操縦士の訓練のための機会を見出したと発言した。

その他同氏は、協力によって、ロシアがウクライナへの全面侵攻後に被った軍人の死傷者数は、70万に達しており、これはロシアがこれまでに参加した全ての紛争での損耗数を合わせた数より多いと指摘した。

その上で同氏は、、引き続き戦いを続けるよう諸国に呼びかけた。

写真:大統領府


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