ゼレンシキー宇大統領、欧州の平和維持軍の展開可能性につき「ロシアが攻めてきた時の権限が不明」
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は、欧州平和維持軍のウクライナへの展開のアイデアに関する議論は続いているとしつつ、しかしその部隊は安全の唯一の保証とはなり得ないと発言した。
ゼレンシキー大統領がAPへのインタビュー時に発言した。
ゼレンシキー氏は、マクロン仏大統領とトランプ米大統領により欧州の国々によるウクライナへの平和維持軍の展開問題が提起されたと指摘した。
その際同氏は、「私は2人の首脳に対して、私たちは、それ(編集注:欧州部隊の派遣)を『唯一の安全の保証』としてではなく、『安全の保証の一部』として、関心があると発言した。それだけでは不十分なのだ」と強調した。
また同氏は、欧州部隊の派遣に関して、その司令機構、管理、兵力数、配置といった多くの問題が残っていると指摘した。
その際同氏は、「部隊がいるのを想像して欲しい。問題は、誰に責任があるのか、誰がトップなのか、ロシアの攻撃があった時に彼らは何を行うのか、ミサイル、上陸、海からの攻撃、陸路国境の越境、侵攻があった時、彼らは何を行うのか。彼らの権限はどのようなものになるのか」と疑問を呈した。
記者から、それらの質問を直接マクロン仏大統領にしたのかと聞かれると、ゼレンシキー氏は、対話は続いていると答えた。
同氏は、「私たちはまだその対話のプロセスの中だ」と発言した。
写真:大統領府