ゼレンシキー宇大統領、欧州理事会特別会合で「平和のための最初のステップ」を紹介

ウクライナ大統領府広報室が公表した。

発表によれば、ゼレンシキー氏は、全ての首脳に過去数日間、数週間の支持につき謝意を伝えた。

また同氏は、国際政治で起きている出来事の中、欧州は団結を維持し、正しい行動をとろうとしていると指摘した。

加えて同氏は、ウクライナと米国の交渉チームが作業を再開したと伝え、来週にも中身のある会合が開かれることへの期待を表明した。

その際同氏は、「ウクライナは戦争の最初の１秒から平和を望んでおり、私たちは常に、戦争が続いている唯一の理由はロシアだと話してきた。ウクライナは、平和のために必要なステップをとる準備があるが、私たちはまた、そのステップがどのようなものであるべきかを提案している。そして、私はあなた方にその点で私たちを、ウクライナと、平和への道筋を築く支援をしてくれている欧州の首脳たちを、支持するようお願いする」と強調した。

同氏はまた、何よりもまず皆が、この戦争の唯一の源泉であるロシアが戦争の終結の必要性を認めていることを確信せねばならないと指摘した。その際同氏は、それは２種類の停戦で証明することができるとし、それは容易に実現させ、管理できるものだと述べた。同氏は、それはエネルギーインフラとその他の民間インフラへの攻撃の停止であり、すなわち、ミサイル、爆弾、長射程無人機の使用に関する停戦だとし、さらに海の停戦、すなわち、黒海における軍事作戦の停止だと説明した。

そして同氏は、次のステップは交渉の行われている環境への基本的信頼の確保となるとし、「ウクライナ人、全ての欧州人、米国人、世界の戦争に反対する一人一人の心、私たち皆が、ロシア人が私たちを騙していないことを感じなければならない。被拘束者解放が、基本的信頼を確立する手段となるかもしれない」と発言した。

その他同氏は、ウクライナと欧州の安全に関するあらゆる問題は、ウクライナと欧州の参加を得た上で解決されなければならないと強調した。

写真：大統領府

同氏はまた、欧州委員会による欧州再武装の努力を歓迎し、「リアーム・ヨーロッパ」計画への支持を伝えた。

そして同氏は、「その欧州計画の枠組み内の防衛費は、欧州のあらゆる部分を強化するはずで、私はその多くをウクライナにおける兵器生産に拠出することを呼びかける。私たちの産業能力は、現代の安全保障脅威の観点で、最も迅速で、最も活発だ」と発言した。