
国連を「有志連合」部隊の代わりや安全の保証とはみなしていない=ゼレンシキー宇大統領
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は21日、国連を、現在議論の進む有志連合部隊の派遣や安全の保証の代わりになり得るとは思っていないと発言した。
ゼレンシキー大統領がキーウを訪問しているパヴェル・チェコ大統領との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「国連に関して言うと、敬意はあるが、国連は占領やプーチンの再来願望から私たちを守ることはない。私たちは、国連を(編集注:有志連合の)部隊や安全の保証の代替としては見ていない。私たちは、国連との間に賢明で論理的な関係を維持している。代表者や事務総長などとの関係だ。しかし、(中略)国連は安全の保証の代わりにはなり得ない」と発言した。
また同氏は、プーチンが再侵攻した場合でも、国連には、ウクライナを守るマンデートは一切生じないと発言した。
同時に同氏は、「そのような(編集注:ウクライナを守る)マンデートが(編集注:有志連合)部隊には生じるだろうか? 今のところ、その質問への答えはないが、しかし、当然ながら、ここ、ウクライナに、私たちのパートナーの明確な部隊、防空、艦船、航空機、本格的な軍隊、真のインテリジェンスがあれば、そのようなインフラに対して向かって行くというのは、ロシア人にとって非常に危険となる」と発言した。
その際同氏は、国連からの有志連合への支援については、ウクライナは協議する準備があると指摘した。
これに先立ち、フランスのマクロン大統領は21日、ウクライナのゼレンシキー大統領の参加を得て、3月27日にパリで「有志連合」の首脳会合を開催すると発表していた。
なお、テレグラフは、フランスのマクロン大統領が、あり得る和平合意を守るために、欧州部隊の派遣可能性の他に、ウクライナへの国連平和維持軍の派遣する可能性も検討していると報じていた。
写真:大統領府