
ゼレンシキー宇大統領、ベッセント米財務長官の鉱物資源合意締結に向けた手法を批判
ゼレンシキー大統領が記者団に対して発言した。
ゼレンシキー氏は、「私たちがパートナーシップと等価について話すなら、私たちはパートナーだと話して、そういう基金が生じるなら、それは素晴らしいことだ。そして、私たちは、50:50を望んでいる。50:50で(編集注:基金に資金を)注ぎ込もうではないか。50:50は望まない? どうして、米国を優先するのだ? 私たちはそれを私たちの領土で行う。それは全くもって普通のことだ。あなたが機器を持ってくる、私たちはその成果を与える、私たちは一緒に資金を注ぎ込む。それは雇用、生産だ。私たちの人々と、ウクライナにはない機材を持っており、それを持ち込むあなた方の企業が稼ぐのだ。皆が稼ぐわけだ。そして、それで成功を作るのだ。合意は真剣なものとなるし、それは議会で批准される。私はただ、ウクライナに属すものを守っているのだ。合意は米国にもウクライナにも有益でなければならない。それが正しい」と発言した。
その点でゼレンシキー氏は、米国のベッセント財務長官による鉱物資源合意締結に向けたアプローチを批判した。
ゼレンシキー氏は、「私は、ベッセント氏の問題は彼のアプローチにあると思っている。彼がやってきて、彼は『あなたは今ここに署名せねばならない』と述べたのだ。隠さないが、私には、他の人同様、いくつかの気質がある。私の同僚たちは知っているが、合意(案)を指でつついて、『今これに署名すべし』と言うような態度には、私は彼に『指でつつくのはやめなさい、有意義に話そうではないか』としか言いようがなかったのだ。おそらく、彼は別の対話を期待していたのだろうが、しかし、私は、ウクライナを三流国家だとは思っていない。私は、私たちは平等に話し合うべきだと思っている。たとえ、私が大統領で、彼が大統領でなくともだ。私は、彼は米国国民であり、私はウクライナ国民だと思っている。私たちは、互いに尊重し合った上で振る舞うべきだ」と発言した。
加えて同氏は、同合意案に関してワシントンで予定されている両国交渉チームの最初の会合は技術的なものとなると伝えた。
その際同氏は、「それは、協議の1つとなる。大切な。なぜなら、私たちは、将来の合意が拠り所にするための基盤について話す準備があるからだ。それは技術チームであり、それを率いるのは、おそらくカチカ経済次官となるだろう。そして、他の省からも代表者が入る」と発言した。