ゼレンシキー大統領、日・ウクライナ友好議連代表と会談
大統領府広報室が公表した。
発表によれば、ゼレンシキー大統領は、日本の政府と国会が、国際機関をはじめとした場面で、ウクライナの主権と領土一体性を一貫して支持していること、また、日本が実施している広範な人道支援とウクライナの構造改革実施のための財政支援につき謝意を伝えたとのこと。
その際、大統領が「私たちは、日本のドンバス復興支援、ウクライナ領一時的被占領地からの国内避難民サポートを高く評価している。私は、あなた方の友好的姿勢を感じている」と発言したとある。
発表には、両者は経済・投資協力の深化の可能性についても協議したとのこと。
また、会談中、ウクライナでのインフラ・プロジェクトの実現やエネルギー、交通、農業、環境保護といった分野の互恵的なプロジェクト実現における協力についても提起されたと書かれている。
大統領は、「今日、私たちは、ウクライナの近代化と国家団結が必要となっている。この目的から、私たちの議会は、多くの法律を採択している。例えば、コンセッション法が採択された。なぜなら、私たちは、ウクライナのインフラとして、港、鉄道、道路、橋、ダムの再生、改善が必要だからだ」と強調したとのこと。
また、発表には、大統領が、新しい最高会議に対日議会間協力議員グループが設置され、そこに117名の議員が参加していることを嬉しく思っていると指摘したと書かれており、そのうち80名が「人民奉仕者党」(編集注:大統領系政党)の議員であり、共同代表も同党議員だと発言したとのこと。
その他、福島・チョルノービリ(チェルノブイリ)の原発事故の被害克服については、ゼレンシキー大統領が、ウクライナ・日本共同委員会の活動の有効性を指摘し、同枠組みでの協力を継続する意思を示したと書かれている。
友好議連側からは、本年9月に議連代表団のウクライナ訪問の結果を高く評価し、同訪問が議会間対話と両国間協力全体の発展を後押しするだろうと述べたとのこと。
なお、ゼレンシキー大統領は、天皇陛下即位の礼に出席することを目的に、10月21日から24日まで日本を実務訪問している。21日には、安倍首相と会談した。
写真:大統領府広報室