ウクライナ・ハンガリー外相会談開催 教育法問題など議論

ウクライナ・ハンガリー外相会談開催 教育法問題など議論

ウクルインフォルム
5月29日、クレーバ外相とシーヤールトー・ハンガリー外相がブダペストにて会談し、両国間で見解の相違が続くウクライナの教育法に関する協議などを行なった。

ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

シーヤールトー外相は、ウクライナとハンガリーの間には、ウクライナ国内のハンガリー系マイノリティの教育言語に関して見解の相違があると喚起し、6月にウクライナ・ハンガリー共同委員会が、本件の見解相違を解決するための決定案の作成作業を行うと伝えた。

同外相は、本件問題が解決する場合は、ハンガリーには北大西洋条約機構(NATO)におけるウクライナ関連イニシアティブを妨害し続ける意図はないと発言した。

クレーバ外相は、ウクライナはNATOにおけるハンガリーからの完全な支持の再開を期待しているとし、「私は、ウクライナとハンガリーの間に何らかの決定的な問題が存在することに、客観的根拠は一切ないと強調したい。私たちは、両国にとって有益なあらゆる決定を見つけなければならないし、あらゆる可能なフォーマットで互いにサポートし続けるべきだ。私たちは、NATOにおけるハンガリーの完全なウクライナ支持が再開されることを期待している」と発言した。

また、クレーバ外相は、ハンガリー側に、ゼレンシキー大統領からオルバーン・ハンガリー首相へのウクライナ訪問の正式な招待状を渡したと発言した。

本件は、ウクライナ最高会議が採択した「教育法」を巡り、ハンガリー政府が同法第7条の教育言語に関する条項を問題視したことに端を発する。この法律の移行規定は、ウクライナ国内の教育機関にて、ウクライナ語で教育する科目の数を徐々に増やしていくことを定めているが、ハンガリー政府は、この規定にハンガリー系マイノリティーの権利侵害があるとして反発。ハンガリーは、同法改正などを求め、ウクライナとNATO加盟国の複数公式会合の開催を妨害している。ウクライナ側はこれに反論しており、本件につき両国間の協議が続いている。

写真:シーヤールトー外相(フェイスブック)


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