「ロシア大統領はいずれウクライナに謝罪する」=クレーバ外相
クレーバ外相がデーニ紙へのインタビュー時に発言した。
外相は、独立ウクライナの歴史の最悪の経験がロシア連邦と関係することを喚起しつつ、ロシアはウクライナにとってのトラウマであると形容した。外相はまた、今はまだロシアとどのように共存するかという質問に答えることはしないと述べ、現在のウクライナの戦術上の目的は、ロシアとの戦争を終結させること、ウクライナへ平和を取り戻すことにあると説明した。
外相は、「なお、私は、ロシアが一方的に終戦させることは望まない。なぜなら、その場合ロシアが自らに都合の良いように行動し得るからだ。私は、それをウクライナが主導することを望む。しかし、終戦したからといって、ロシアが潔白で柔和になるわけではない。私たちは、あのようなイデオロギーを持つロシア連邦とどう生きていくかを理解する必要があるのだ。私たちは、互いに果てしなく消耗し合うことは可能だ。しかし、その場合勝つのはウクライナではない。そのような消耗戦、追いかけっこで勝つのは、ロシアだけなのだ」と発言した。
また記者から、クレーバ氏が副首相であった際に、いずれロシア大統領はウクライナへ来て、戦死したウクライナ軍人の追悼碑の前に頭を下げる日が来ると発言したことにつき質問されると、外相は「どの大統領が来るかまでは述べていないが、しかし、必ずその日は来る」と発言した。
クレーバ氏は、「誰もがいつの話なのかが気になるのはわかる。(中略)その発言の際、私は全くふざけていなかったし、ロシア人を小馬鹿にしたわけでもない。私は、その日が来るように仕事をしているのであり、全ての私の後継者たちも同様に仕事をしていくことを期待している。(中略)そういうことを皮肉らないよう強くお願いする。なぜなら、ロシア大統領がウクライナに対して犯した同国の罪を謝り、両国の相互連携の新しいページを開くこと、それは目的だからだ」と発言した。
外相はまた、ウクライナの外交官たちが携わっている戦略的課題の一つは、西側のパートナーたちの意識のあらゆるレベルで、ロシアとウクライナを分離することだと発言した。
外相は、「ロシアとウクライナは、異なる軌跡を辿る二つの別々の国である。互いに撃ち合いをすることはもうたくさんであるし、それは確かに目的である。他方で、たとえ隣り合っていようとも、たとえある種の歴史的繋がりがあろうとも、私たちが道を分かちたこと、異なる発展の軌跡を進んでいることは、誰にとっても明白となっていなければならない」と強調した。