ポーランド大使、ウクライナ政権に「中欧大使グループ」を提案
15日、キーウ(キエフ)で開催された第1回ウクライナ中欧フォーラムの際にツィホツキ・ポーランド大使が発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
大使は、「G7大使フォーマットがあり(編集注:G7大使ウクライナ・サポート・グループのこと)、それは非常に良いことだ。彼らは、ウクライナの改革のために非常に多くのことを行っている。そこでキーウのバルト、V4の国々とルーマニアの大使からなるもう一つの外交フォーマット、CE8についても考えられよう」と発言した。
大使はまた、ウクライナの政治家に対して、「G7の大使だけではなく、CE8の大使とも会うことを勧める。もしかしたら、その協議フォーマットは拡大して、オーストリアも含み得るかもしれない」と発言した。
さらに大使は、国際情勢は良い方に向かっていないと述べ、「ジュネーブでの米露大統領会談、米独の(ガスパイプライン)ノルド・ストリーム2に関する声明とその完成、さらにはアフガニスタンで起きたこと、ベラルーシ情勢のことだ」と指摘した。
その上で大使は、「私たちの見方では、この悪いダイナミズムは私たちを団結させねばならず、地域が強固にまとまらなければならないと思っている。(中略)私たちの地域の国々は、この悪いダイナミズムの犠牲者であり、私たちはこの挑戦と脅威に共通の回答を見つけなければならない」と発言した。
大使はまた、ウクライナとポーランドは情勢を良く理解しているとし、例として両国外相が7月末に発表したノルド・ストリーム2の利用開始の被害に関する共同声明や、8月23日のクリミア・プラットフォーム首脳会談におけるドゥダ・ポーランド大統領の強力な声明、9月9日のポーランド・ウクライナ両国首相の会談を挙げた。
大使は、「私たちは共に、ウクライナを通じたガス輸送に関する真の保証を期待している。私たちは皆、ノルド・ストリーム2が安全保障分野の不足を生み出すことを理解している。(中略)同時に、私たちを政治的連帯へと向かわせるのだ」と強調した。
これに先立ち、7月22日、ウクライナとポーランドは、独露間ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」はウクライナや中欧全体に対する政治、軍事、エネルギー面の脅威を生み出すものであり、7月21日に発表された米国とドイツによる「ノルド・ストリーム2」に関する合意は、同パイプライン停止の試みを止めるものだとして批判していた。