ゼレンシキー大統領、フォンデアライエン欧州委員長と会談
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ウクルインフォルム
国連総会出席のために訪米中のゼレンシキー大統領は、フォンデアライエン欧州委員長と会談した。
会談は、ウクライナ国連常駐代表部にて行われた。ウクルインフォルムのニューヨーク特派員が伝えた。
ゼレンシキー大統領は、フォンデアライエン委員長に対して、ロシアの侵略と対抗しているウクライナの独立とクリミア・プラットフォームへの支持につき謝意を伝えた。
また両者は、ウクライナとEUの経済協力について協議した。セルヒー・ニキフォロウ・ウクライナ大統領報道官によれば、ゼレンシキー大統領は、独露間新ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」をはじめとするエネルギー安全保障問題、ウクライナとEUのエネルギーシステムの統合、グリーンエネルギーへの移行、輸送自由化といった議題を話し合ったという。
さらに大統領府広報室の発表によれば、ゼレンシキー大統領は、フォンデアライエン委員長に対して、クリミア情勢、特にクリミアの住民に対して政治的動機での違法逮捕が再度発生していることにつき報告した。
大統領はまた、一時的被占領下ウクライナ領とロシア領にて拘束されている約450人のウクライナ国民の解放をEU側が促進することを提起した。
両者は、今年の10月12日にキーウ(キエフ)にて予定されている第23回ウクライナEU首脳会談の準備につき話し合った。ゼレンシキー大統領は、欧州展望の承認とウクライナのEU市場への更なる統合がウクライナの重要優先課題に入っていると伝えた。
なお、ゼレンシキー大統領は、第76回国連総会本会議に出席するために米ニューヨーク市を訪れている。大統領は、21日、本会議の開会式に参加した。ゼレンシキー大統領の一般討論での演説は、22日に行われる見込み。
写真:大統領府